2017年2月18日

まだまだ投資への抵抗感は強い―2017年2月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



SBI証券のプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の買付が約定しました。あいかわらず米国が牽引する形で株式相場も堅調なため、拠出開始来の累積リターンは+10.6%と再び二桁台に乗せてきました(2月18日現在)。今年1月から個人型確定拠出年金の加入対象者が大幅に拡大されたことで、そろそろ手続きも終わってiDeCoでの運用がスタートする人も多いのでは。私がiDeCoに加入したころは、本当にマイナーな存在だったのですが、いよいよ普及が本格化するように思います。ただ一方で、まだだまリスク資産への投資で年金を運用することへの抵抗感も強いように思います。

現在、買い付けているファンドは以下の通りです(カッコ内は税抜信託報酬)。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS(0.19%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.142%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.124%程度)
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(0.26%)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.138%程度)

ダウ平均が20000ドルを超えるなど米国株が堅調に上昇していることに加え、円ドル相場も比較的円安気味で推移していることから、海外資産中心で運用している私のポートフォリオも堅調に資産が増加しました。そのうち調整があるとは思いますが、だからこそ上がるときには思いきり上がって欲しいと思うのが人情というものなのです。

ここにきてメディアの報道も増えて、確定拠出年金制度に対する認知度がだいぶ高まってきたのかもしれませんが、まだまだ運用リスクを拠出者が負担することへの抵抗感も強いようです。実は私の弟の勤務先がそれまで加入していた厚生年金基金の解散にともなって企業型確定拠出年金に移行する方向だったのですが、弟の話によると従業員の間で反対論が強いとか。反対の理由として「自分で運用なんかでけへん」という声が多いそうです。

そこで労働組合が上部団体に相談したところ、代替案として生命保険会社の養老保険に団体加入する案を紹介されたそうです。4月からの移行に向けて、企業型確定拠出年金と養老保険のどちらに移行するかを組合内で意思統一した上で、その後の労使交渉に臨むことになったそうです。

確定拠出年金と養老保険のどちらが良いとか悪いとかは様々な意見があるのですが、ひとつはっきりしていることは、企業が拠出する掛金の金額は従来の厚生年金基金に拠出していた金額から変わらないということです。養老保険に加入するともちろん予定利率は以前の厚生年金基金より低下しますから、年金受取額は大幅に減少します。養老保険を推す人は、どうもそのあたりの理解が不十分だと弟は批判しています。もちろん確定拠出年金は元本割れの可能性もありますから、結局はリスクとリターンが見合いなんですけどね。

あと、団体保険は会社を辞めると継続加入ができませんので、それまでの掛金が一時金として支払われます。確定拠出年金なら個人型(iDeCo)に移換することで運用を継続できるのですが、そのかわりに60歳までは原則換金できません。この辺も意見が分かれるところで、会社を辞めたときには一旦現金で掛金を返して欲しいというニーズがあるようです。転職先に企業型確定拠出年金が無かったり確定給付年金を採用している場合、あるいは企業年金自体がない場合も、それまでの掛金をiDeCoに移換して運用を継続できることに対する説明が不十分なのが原因のようです。

そんなわけで、やっぱり普通の人にとっては自分でリスクをとって年金資金を運用するというのはハードルが高いというのが世間一般の現状です。その意味で、まだまだ貯蓄性保険には競争力があるということでしょう。最近は厚生年金基金を解散するところが多いですが、企業年金を巡って養老保険と確定拠出年金の競合が起こっているのはなかなか興味深いものがありました。

まあ、私のように企業年金のない中小零細企業のサラリーマンからすれば、会社が企業年金の掛け金を出してくれるだけでもありがたいことじゃないですか。企業型DCなら、手数料は会社負担ですから。それに掛金も従業員に支払う人件費の一部ですから、同じ手取り20万円でも、企業年金への拠出1万円がある人の実質的な収入は21万円になる。私のように手取りを減らしてiDeCoに拠出しているのとはえらい違いです。しかし、こればかりはぼやいてもしょうがないので、零細企業のサラリーマンの生活防衛術として、私はコツコツとiDeCoへの拠出を続けていくしかないのです。

【ご参考】
個人型確定拠出年金は金融機関によって手数料、商品ラインアップがまったく異なりますので、どの金融機関のプランに加入するのかが重要になります。現在、もっともお得なプランの金融機関はSBI証券と楽天証券です。SBI証券は資産残高50万円以上で、楽天証券は同10万円以上で運営管理手数料が無料になり、商品ラインアップも低コストなインデックスファンドが揃っています。
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また、研究のために解説書を読むことも大事です。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』を挙げておきます。



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