2016年12月3日

現金が必要になれば、いつでも株式や投資信託は売却します



相場が持ち直してきたことで、含み益を抱える投資家さんも増えてきたことでしょう。ところが面白いもので、含み益を抱えたら抱えたで新たな悩みが生じるもの。それは「いつ売ったらいいのだろう」という問題です。これは投資における難しい問題で、よく「買いは技術、売りは芸術」といわれるように、投資は圧倒的に買いよりも売りの方が難しい。それでは果たしていつ売ればいいのかということですが、結論から言うと、投資家それぞれが自分で納得も得心もできるなら、いつ売っても構わないということになります。なぜなら、買いは「技術」ですから、ある程度は万人にとって最適解に近い買い方があるのに対して、売りは「芸術」なので、あくまで個人の感覚によるから。つまり、それぞれ投資の方針や目的に応じて良かれと思うタイミングで売れば、それがその人にとっての最適解だし、売った後で後悔するようなら、それはその人にとって失敗だったというしかないのです。「それじゃ、オマエはどうなんだ」と聞かれるかもしれません。私の場合、現金が必要になればいつでも株式や投資信託は売却します。なぜなら、私にとって投資というのは、あくまで資産を様々な形態で“持っておく”ことが目的だからです。
2016年12月2日

インデックス投資を10年続けた人の言葉は重みが違う



いつも楽しく読んでいるブログに、ハンチングたくまさんのインデックス投資トラベラーがあります。その最新記事が非常に面白かった。これからインデックス投資を始めようとしている人や、最近になってインデックス投資を開始した人に、ぜひ読んでもらいたい文章です。

インデックス投資を初めて10年経ちました(インデックス投資トラベラー)

ハンチングたくまさんは、11月でインデックス投資を始めてからついに10年が経ったとのこと。私なんかインデックス投資を開始してまだ4年目ですから、まさに大先輩です。そして、記事では10年の軌跡を簡潔かつ洒脱に記しています。本当にいろいろと考えさせられる内容でした。やはり、インデックス投資を10年続けた人の言葉は重みが違うと痛感したのです。
2016年12月1日

三菱東京UFJ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)新プランの商品はeMAXIS



個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入資格者が2017年1月から拡大されるのに伴い、メガバンクもiDeCoプランのテコ入れを進めています。みずほ銀行や三井住友銀行に続いて三菱東京UFJ銀行も三菱UFJ信託銀行との共同運営によるiDeCo新プランを1月1日からスタートさせると発表していました。

平成28年11月21日 三菱UFJ信託銀行との共同運営と新コース取扱の開始(三菱東京UFJ銀行)

新たに「ライトコース」を設け、運営管理手数料も月額255円に引き下げられます(旧コースは月額378円)。そしてこのほど、商品ラインアップが発表されました。投資信託商品は、すべて三菱UFJ国際投信のインデックスファンドシリーズ「eMAXIS」です。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の商品コースがリニューアルします!(三菱東京UFJ銀行)

うーん、eMAXISは悪い商品ではないのですが、みずほ銀行や三井住友銀行のiDeCoプランが「たわらノーロード」シリーズや「三井住友・DC」シリーズといった“超”低コストインデックスファンドシリーズをラインアップしているのと比較すると、かなり見劣りすると言わざるを得ません。
2016年11月30日

『公的・企業年金運用会社の元社長が教える波乱相場を〈黄金のシナリオ〉に変える資産運用法 かんたんすぎてすみません。』―これから投資を始めようとする人は必読



いよいよ冬のボーナス支給の時期ですね。なんとなく相場もお祭り気分なので、ボーナスを種銭に投資でも始めようかと考えている人も少なくないかもしれません。投資を始めるにあたって、いろいろと本を読んだりして勉強をスタートするケースも多いでしょう。その場合、投資については初心者だけれども、真面目に長期投資に挑戦しようと考えている人にぜひ読んでもらいたい1冊が岡本和久さんの『公的・企業年金運用会社の元社長が教える波乱相場を〈黄金のシナリオ〉に変える資産運用法 かんたんすぎてすみません。』です。投資入門書はいろいろとありますが、そもそも「資産運用とは何か」「投資とは何か」という原理原則から実践的な技術と心構えまで総合的に教えてくれるのがこの本なのです。まさに資産運用・投資の王道中の王道を説いた本で、ここに書いてることを理解すれば、こと長期投資については完全に初心者卒業でしょう。あとは実践あるのみとなる素晴らしい本なのです。
2016年11月29日

労働組合でFPを招いて金融リテラシー向上セミナーを開きます



私は勤務先企業の労働組合で執行委員をやっているのですが、それ以外にも同業者の各単組と結成する協議会団体の代表幹事も3年前から務めています。協議会団体では各単組で行う労使交渉の支援や情報交換、労働条件の統一交渉など本来の労働運動・闘争ほか、毎年12月の総会の時に外部から講師を招いて勉強会を開いています。いつもは労働問題や経営問題をテーマにすることが多いのですが、今回は私の発案で独立系ファイナンシャル・プランナーを招いて金融リテラシー向上のためのセミナーを開くことにしました。労働運動が大切だからこそ、同時に労働者は家計段階で足元をガッチリと固めることが闘争を戦い抜くために欠かせないと感じているからです。
2016年11月27日

ポートフォリオのリバランスが必要な本当の理由



以前にポートフォリオのリバランスを行うことでリターンが向上する可能性があるという「リバランス・ボーナス」について書いたところ、予想以上に多くのPVをいただきました。

やっぱり”リバランス”は大切だよ

ただ、ちょっと誤解を招く書き方だったことを反省しています。確かに異なる値動きの各資産のウエートを目標とする配分に調整するリバランスには「リバランス・ボーナス」を狙えるという効果があるのですが、それはリバランスの本来の目的ではないからです。リバランスが必要な本当の理由は、あくまでポートフォリオのリスク量を目標とする枠内に収めるためだということを強調しておきたいと思います。

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