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2016年12月1日
三菱東京UFJ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)新プランの商品はeMAXIS
個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入資格者が2017年1月から拡大されるのに伴い、メガバンクもiDeCoプランのテコ入れを進めています。みずほ銀行や三井住友銀行に続いて三菱東京UFJ銀行も三菱UFJ信託銀行との共同運営によるiDeCo新プランを1月1日からスタートさせると発表していました。
平成28年11月21日 三菱UFJ信託銀行との共同運営と新コース取扱の開始(三菱東京UFJ銀行)
新たに「ライトコース」を設け、運営管理手数料も月額255円に引き下げられます(旧コースは月額378円)。そしてこのほど、商品ラインアップが発表されました。投資信託商品は、すべて三菱UFJ国際投信のインデックスファンドシリーズ「eMAXIS」です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の商品コースがリニューアルします!(三菱東京UFJ銀行)
うーん、eMAXISは悪い商品ではないのですが、みずほ銀行や三井住友銀行のiDeCoプランが「たわらノーロード」シリーズや「三井住友・DC」シリーズといった“超”低コストインデックスファンドシリーズをラインアップしているのと比較すると、かなり見劣りすると言わざるを得ません。
三菱東京UFJ銀行のiDeCo新プランの商品ラインアップは以下の10商品です。
国内と先進国の株式、債券、REITに投資するeMAXISのインデックスファンドのほか、バランス型インデックスファンドはeMAXISバランス(4資産均等型)とeMAXISバランス(8資産均等型)が用意されています。比較的落ち着いたラインアップですが、新興国の株式と債券に単独で投資するインデックスファンドは含まれていません。また、国内株式ファンドもTOPIXではなく日経225に投資するものしか用意されていないのは不満のあるところでしょう。
eMAXISは決して悪い商品ではありませんが、やはり昨今登場した“超”低コストインデックスファンドやDC専用ファンドと比較すると、どうしてもコスト面で割高感があり、運営管理手数料が発生するiDeCo口座であえて購入する妙味があるのか微妙なところです。はっきり言って、これでネット証券どころか、みずほ銀行や三井住友銀行、りそな銀行といった競合メガバンクのiDeCoプランに対抗できるのでしょうか。かなり厳しいと思います。
やはりiDeCoに加入するなら、資産残高に応じて運営管理費が無料になり、商品ラインアップも“超”低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券や楽天証券などを第一候補として考えるべきでしょう。ただ「ネット証券は信用できない。やはりメガバンクだ」というのもひとつの見識です。その場合、メガバンクのiDeCoプランを選択すればいいのですが、やはり”超”低コストインデックスファンドを用意している三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行などを選ぶべきです。あるいは日本生命のプランも良心的なものにリニューアルされています。
こういったことを考えると、三菱東京UFJ銀行のiDeCo新プランは、なかなか苦戦するのではないでしょうか。決定的に商品ラインアップの競争力が競合他社と比較して劣後しているからです。そこは“三菱”のブランド力で補うつもりなのでしょうか。ある意味で、三菱らしいともいえますが。
この問題を解決するためには、思い切ってeMAXISの信託報酬を引き下げるべきではないですかね。三菱UFJ国際投信はこのほどeMAXIS最適化バランスをSBI証券のiDeCoプランにも供給することになっています。今後、iDeCoをeMAXISの重要な販路と位置付けるなら、やはり一段の低コスト化を進めないことには勝負にならないと思うのです。せっかくMUFGとして丸抱えのiDeCoプランを立ち上げるのですから、それぐらいの気合いを見せて欲しいと思うのは私ひとりではないと思うのです。
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【ご参考】
iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン