サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2025年5月次運用報告書が出ていたので、その定例ウオッチです。5月の騰落率は+4.37%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+5.1%でした。純資産残高は5月30日段階で1687億円(前月は1618億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は8594億円(前月は8199億円)となりました。前月に続いて参考指数をアンダーパフォームしています。いまだ仕込み時と言うことでしょうか。
5月は米国のトランプ関税政策が軟化の方向に向かうとに期待感から世界的に株価は大きく上昇しました。ただ、トランプ関税に関連して様々な動きがあり、その度に株価が上下する不安定な相場が続いています。そうした中、ひふみ投信は前月に続いて参考指数にアンダーパフォーム。関税問題の影響を受けやすい景気敏感銘柄のウエートを減らしていることや、現金比率が比較的高位にあることから、株価の回復に追随するのにやや後れをとっています。
こうした状況に関して運用責任者の藤野英人さんは「。当ファンドでは一時的なマクロの動きに惑わされることなく、今後の企業価値向上が見込まれ、成長が期待できる企業のウェイトを引き上げています。足元では日々物色対象が変化していますが、この不透明な環境を力強く乗り越えていける企業を調査し、チームで議論を重ねることで確信度を高め、ポートフォリオに組み込んでいます」と述べています。いわば現在は仕込みの時と言うことでしょうか。ぜひ今後の成果に期待したいと思います。