サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2024年11月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。11月の騰落率は-0.81%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-0.51%でした。純資産残高は11月29日段階で1673億円(前月は1695億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は8370億円(前月は8450億円)となりました。残念ながら参考指数をわずかにアンダーパフォームしています。
11月は、月初こそ米国のハイテク株の下落の影響で日本株も連れ安となりましたが、トランプ氏の大統領選勝利の報が伝わると為替が円安に振れ、一時的に日本株も上昇しました。ただ、後半はトランプ政権による関税引き上げ策への警戒から外需銘柄を中心に値を下げ、市場は軟調に推移しました。こうした中、「ひふみ投信」は日経平均株価の騰落率-2.23%に対しては大幅にアウトパフォームしていますが、大型割安株が多いTOPIXには勝てず、11月も参考指数を大幅にアンダーパフォームする残念な結果となっています。
引き続き先行きが読めない相場が続くことになりそうです。「ひふみ投信」の最高投資責任者である藤野英人さんは来年からスタートするトランプ政権に対して議会も共和党が多数を占めていることから「(安定政権による)2年後の中間選挙に勝つために行動することが基本となると予想します。素直に考えると、日本株は第一次政権の時の経験を踏まえ、内需株や情報通信産業などが注目されそう」と指摘する一方、「国内は物価高や金利上昇などの影響もあるため、前回とは違う相場展開になる可能性も高いと見ています」とも述べています。
まさに混迷期という状況でしょう。なかなか先行きの不透明感がぬぐえず、難しい相場が続きそう。こうした状況下で、「ひふみ投信」としてどういったポートフォリオを組んでいくのか注目したいと思います。