最近、いよいよ中古靴にも手を出すようになってしましました。先日、なにげなくメルカリを覗いていたら、シェットランドフォックスのサイドゴアブーツを発見。写真を見るかぎり非常に状態がよさそうだったので、ついついポチってしまいました。
今回、中古で入手したのは、シェットランドフォックスの「コベントリー」のサイドゴアブーツです。シェットランドフォックスの中では入門モデルで、アッパーは国産キップ、ソールはダイナイトソールとなっています。サイドゴアブーツのモデルは現在、廃番となっていますが、たしかプロパー価格は3万9960円(税込)だったはず。写真を見る限り大きな履きジワも入っておらず、ソールもあまり減っていません。これが中古価格で1万円ちょっとだったので軽い気持ちで購入したわけです。
そして商品が届いて実物を確認したところ、想像以上に状態が良かったです。写真通りアッパーの革の状態が良く、ソールもほとんど減っていません。ダイナイトソールは意外と踵が削れやすいのですが、やはりわずかしか減っておらず、出し縫いも数カ所が切れただけ。中古靴の一番のウイークポイントであるインソールの沈み込みもまだそれほど大きくなく、不快な履き心地になりませんでした。恐らく前オーナーによる着用期間は1年前後では。サイズもジャストで、かなりの掘り出し物だったと思います。
それにして改めて思うのは、やはりシェットランドフォックスは良い革靴ブランドです。シェットランドフォックスは既に「ドレイトン」のチャッカブーツを持っているのですが(関連記事:「シェットランドフォックスのチャッカブーツを購入―オン・オフ兼用として持っておきたい一足」)、共通して言えるのがアッパーの革質の良さ。国産キップなのですが、非常に柔らかい上質なものが使われており、それこそ低グレードの“なんちゃってカーフ”を使っている革靴なんかと比べれば、明らかにこちらの方が革質としては上です。また、木型も日本人の足に合わせて設計されているので、履き心地も良い。
サイドゴアブーツというのはスーツスタイルやジャケパンスタイルだけでなく、カジュアルにも使えるデザインなので便利。なにより脱ぎ履きが楽なのが助かります。私は毎日、娘を保育所に送迎しているので、靴を脱ぐ機会も多い。なので、どうしても脱ぎ履きが楽なデザインの革靴を履くケースが増えています。その点、サイドゴアブーツは最適なのです。
最近は本格革靴の値段が高騰しており、とくに海外ブランドなどは普通の庶民が気軽に買える価格帯ではなくなってきました。一方でメルカリのようなフリーマーケットアプリの普及で、中古靴を入手するルートも多様化しています。このため程度の良い中古靴を見つける手段が増えています。いきなり中古靴から始めるのはお勧めしませんが、手元の革靴ラインアップをちょっと補充したいときに、安く入手する方法として中古靴というのも面白いのです。