2024年2月3日

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」第10期運用報告書を読む

 

ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち主要ファンドの運用報告書が交付されました。さっそく自分が保有している「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第10期(2022年11月22日~2023年11月20日)運用報告書を確認します。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第10期の年間騰落率は+22.1%でした。分配金は当期も無しです。第10期は、前半こそ世界的なインフレと金利上昇による経済失速への懸念から先進国株式も不安定な値動きを見せていましたが、後半から世界経済のソフトランディングへの期待が高まるなどで株価は順調に上昇しました。加えて円安が大幅に進んだことで円換算での資産価格が大幅に上昇し、ファンドの基準価額を押し上げています。第10期運用報告書によると費用明細上の実質コストは以下のようになりました。

信託報酬    0.1%
売買委託手数料 0.002%
有価証券取引税 0.006%
その他費用   0.019%
合計      0.127%

第10期の実質コストは0.127%でした。第9期の実質コストは0.137%でしたから、若干コストが低下しています。運用精度の面ではベンチマーク(MSCIコクサイ・インデックス(配当込み))騰落率が+21.9%、ファンドの基準価額騰落率が+22.1%ですから、おおむねベンチマークに連動した運用ができたことになります。

純資産残高は第10期末段階で5925億円となり、第9期末の4377億円からさらに成長しています。このため運用効率が一段と高まり、実質コストが低下したと考えられます。「その他費用」(保管費用、監査費用)が若干減っていることに、それがうかがえます。

期末段階でのマザーファンドの純資産残高は8270億円となり、前期末の6015億円から大きく増加しました。こちらも順調に増加しており、いよいよ1兆円も視野に入ってきました。他のベビーファンドからも順調に資金流入が続いていることが分かります。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は安定した資金流入が続いており、マザーファンドも順調に成長していることでファンドとしての安定度が一段と高まりました。まさに盤石の運用体制となっています。今年から新NISAの「つみたて投資枠」で購入を続けることにしていますが、引き続き安心して保有と追加購入できます。今後もさらなる効率化と安定した運用を期待したいと思います。

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