2023年11月5日

グレーのダブルブレストで“シブい親父”を目指す

 

またかと言われそうなのですが、今年もスーツを新調してしまいました。今回は久しぶりにグレーを選んでいます。おまけにデザインはダブルブレスト。地味な色なのに、ちょっと存在感のあるデザインでにすることで“シブい親父”のスタイリングを目指してみました。

11月に入って通勤スタイルもすっかり冬服になり、スーツを楽しめる季節になっています。ただ、10年以上前に百貨店のイージーオーダーセールで作ったグレーのスーツがかなりくたびれていることが気になっていました。そこで今年も愛用しているイージーオーダー店の下取りサービスとセールを利用し、新調することにしたのです。

今回は最初からグレーのスーツを作ろうと決めていました。手元にあるスーツはネイビーが3着(無地、ヘリンボーン柄、シャドーストライプ柄)、ブラウンが1着(グレンチャック柄)、そして下取りに出したグレー1着でしたから、新しくグレーのスーツを補充するということです。

そして選んだ生地はウール100%のグレーのシャークスキン。シャークスキンはスーツ地としては定番の生地です。遠目からは無地に見えながら、よく見ると文字通り鮫肌(シャークスリン)のような織柄になっており、悪目立ちせずに、それでいて深みのある表情になるとことが好きなのです。

デザインは6つボタン2つ掛けのダブルブレストにしました。グレーは地味な色ですから、デザインで存在感を出すのが狙い。ボタンも黒にしてモノトーンでまとめています。黒もまた地味だけれども存在感が非常にある色です。そして裏地はもちろんキュプラ100%で、思い切って臙脂のペイズリー柄物をチョイス。グレーや黒といった色と臙脂など赤系の色は非常に相性がいいのです。ダブルブレストなので基本的に着用時に裏地を見せることがないからこそ、十分に遊び心のある色を選択しています。

スラックスも今回は少し工夫しました。ツータックで、しかもインタックにしています。スーツのスラックスはタックを入れるのが本式ですが、とくにインタックはドレッシーなスタイルになります。裾はいつも通りダブル仕上げ。丈はしっかりとワンクッションになるようにし、いつもより膝回りの幅をほんの少しだけ広げることでゆったりとしたデザインにしました。

出来上がってみると、かなりイメージ通りのスーツになりました。地味なのだけれども、どこか存在感がある。これに普通の白のシャツとネービーやボルドー、ブラウンなどのネクタイを合わせてもいいし、思い切ってブラックのシャツにグレーやシルバーのネクタイを合わせた完全なモノトーンのコーディネートなら圧倒的な存在感になるでしょう。そんな感じで今年の冬は、“シブい親父”のスタイリングを目指したいと思います。

関連コンテンツ