2022年12月31日

個別株投資に助けられた1年でした―2022年の運用成果と資産状況

 
12月30日で東京証券取引所も大納会となり、米国株式市場も31日で2022年の取引を終えます。今年は新型コロナウイルス禍からの経済正常化が本格化すると同時に、世界的なインフレ高進と、それを抑えるための金融引き締めが本格化したことで株式市場にとっては厳しい1年でした。日本株も前年比で下落し、海外の主要株価指数も大幅下落となっています。


こうした中でも投資を継続でき、ブログも続けることができたました。あらためて1年間のご愛読に感謝します。自分の資産状況を見直してみると、2022年は個別株投資に助けられた1年だった言えそうです。2022年最後の更新となりますので、今年1年間で資産がどれだけ増えたのか簡単に計算した上で紹介したいと思います。

例年と同様、資産管理に活用している「マネーフォワードME」を使って確認しました。あくまで簡便な計算なので厳密な数字ではありません。また、例によって具体的な金額は書きません。

まず、リスク資産(個別株、投資信託<iDeCo含む>)と無リスク資産(普通預金、定期預金)を合わせた金融総資産は2021年12月末との比較で4.53%増となりました。21年11月に娘が生まれたことで今年は子育ての出費が増えているのですが、幸いなことで勤務先の業績がやや改善したことでボーナスなども若干回復し、その分だけ年収が増えたことが要因のひとつです。

また、厳しい市場環境ながらリスク資産も増加しました。こちらは前年比4.53%増となりました。もちろん積立投資による追加資金投入がありますから、それを考慮したディーツ簡便法による年間パフォーマンスは2.01%増となります。


グラフでは株式(現物)が大きなウエートを占めますが、ここには自分が買った日米の個別株のほかに祖父から受け継いだ関西電力株と、インデックス投資をスタートさせたときに一括投資したETFが含まれています。また、年金の部分はiDeCoです。グラフでは分かりにくいのですが、インデックスファンドの積立投資はiDeCoも含めて横ばいか若干のマイナスになっています。

それでもリスク資産全体で増加した理由は、保有している個別株とくに日本株が健闘したからでした。関西電力、NTT、JT、住友商事などが評価額を押し上げてくれました。また、配当金の面では日本郵船が今年も大盤振る舞いとなり、他も増配が相次いだことで過去最高の配当収入となっています。

こうして振り返ると、今年はポートフォリオのコアとしてインデックスファンドの積立投資でがっちりと防御を固めながら、サテライトポートフォリオで運用している個別株に大いに助けられた1年だったということになります。コア&サテライト戦略が上手くいったと言えるでしょう。このあたりが資産運用の面白いところです。

そして、昨年に続いて資産運用の意味が可視化された1年でもあります。昨年からは回復したとはいえ、給与収入は依然として新型コロナウイルス禍前の水準には戻っていません。また、娘が生まれたことなどで支出は確実に増えています。しかし、それでもこの1年で資産を増やすことができました。これが意味するのは、単純に“儲ける”ことを目的とした運用ではなく、それこそ資産を、そして生活を守るための資産運用ができているということです。常々指摘しているのですが、もはや現代において資産運用というのは、ある種の生活防衛手段なのです。

まもなく2023年が始まりますが、今年にもまして厳しい投資環境となりそうです。世界的に金融引き締めが続いており、日本も事実上の利上げの踏み切りました。ここにきて円高傾向になっていることも気になるところです。こうした不確実性が高まる環境に中で、引き続き“生活防衛としての資産運用”を続けていこうと思います。それが自分だけでなく家族の生活も守ることになるからです。その一端でもブログで報告できればと思います。引き続きご愛顧いただければ幸いです。

それでは皆さん、良いお年を。

【ご参考】
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