2020年12月28日

ネクタイピンとカフリンクスはビジネスシーンで着用できる数少ない装飾品

 

クリスマスプレゼントとして、妻がネクタイピンとカフリンクスを買ってくれました。最近、スーツスタイルで通勤することが増えているので、こういった贈り物はとてもうれしい。男性の場合、ビジネスシーンで着用できる数少ない装飾品がネクタイピンとカフリンクスだからです。とくにネクタイピンは「オヤジ臭い」として、最近の若い人は使わないことが多いのですが、実際に使ってみるとメリットしかなく、手放せなくなります。

今年はクリスマスが平日だったので、翌土曜日に夫婦で食事に出かけました。食事前に少し時間があったので阪急メンズ館に寄ったところ、ちょうどセール中。最初は冷やかしで覗いていたのですが、妻が「クリスマスプレゼントとして何か買ってあげる」と言うではなりませんか。ちょうど新しいネクタイピンとカフリンクスが欲しかったので、ありがたく買ってもらうことにしました。

紳士用品もいろいろとブランドがありますが、今回選んだのは「DAKS」。ロイヤルワラント(英国王室御用達)の伝統と格式あるブランドですが、現在は日本の商社である三共生興の傘下になっています。三共生興がマスターライセンシーとして、いろいろなアイテムをOEM生産させていることもあって、非常に手ごろな値段の商品もたくさんあり、日常使いするにはちょうどいいわけです。

世の多くの男性の例にもれず、私も40歳を過ぎたあたりから体形の崩れが加速し、カジュアルな服装が似合わなくなってきました。そもそも着崩したカジュアルなスタイリングは、着用者の身体自体が若くて輝いているからこそ映えるのであって、くたびれたおっさんがやると、どうしてもみすぼらしくなるのです。

そうなると、ありがたいのがスーツスタイル。スーツというのは本来、体形の崩れを隠してくれるものだからです。ある百貨店の有名紳士服バイヤーが「男性にとってスーツは、女性の補正下着のようなもの」と言っていましたが、まさに至言です。男性は年をとればとるほど、きちっとした着こなしが必要になるわけです。

そしてビジネスシーンでのスーツスタイルにおいて許される数少ないアクセサリーがネクタイピンとカフリンクスです(そのほかは眼鏡と腕時計くらい)。とくにネクタイピンは使い始めると便利過ぎて手放せなくなります。ネクタイが曲がるのを防いでくれますし、食事の際などに誤ってネクタイの剣先を料理で汚してしまうといった痛恨事も防いでくれます。そして、そうした実用性に加えて装飾性という面でもネクタイピンには大きな意味があります。それはVゾーンにボリュームを持たせることです。

最近の若い人は、あまりネクタイピンをしません。理由は「オヤジ臭いから」です。かくいう私も20代、30代の頃はそう考えていました。ところが、ネクタイピンが「オヤジ臭い」と感じるのは使い方を間違えているからだということに気付いたことで、先入観が一掃されました。日本ではネクタイピンをつける位置を間違えている人が圧倒的に多いのです。しかし、正しい位置で着ければ、Vゾーンにボリュームとアクセントが生まれ、非常に若々しい印象を生み出せるのです。

このため最近では若い人でもお洒落に詳しい人の間でネクタイピンをつける人がちょっと増えています。ちなみに正しいネクタイピンの付け方に関しては、YouTubeなんかにプロのテーラーさんが分かりやすく解説している動画がいくつもあります。


そんなわけで、来年は仕事始めから妻がプレゼントしてくれた新しいネクタイピンとカフリンクスをつけて出勤しようと思います。皮肉な話ですが、独身時代よりも結婚してからの方が身だしなみに気を遣うようになりました。理由はいろいろとありますが、やはり日常的に女性の眼にさらされるようになったからでしょう。そう考えると、お洒落の面でも結婚にはメリットがあるのかもしれません。

さて、買い物の後の食事ですが、妻が「美味しいお肉が食べたい」と言っていたので、この日は北新地にあるステーキハウスでビフテキをフルコースで堪能しました。たいへん美味しかったのですが、お値段もさすが。ネクタイピンとカフリンクスの数倍の食事代を私が払うことになります。でも、クリスマスですからね。たまには贅沢しないと。お金は貯めるだけでなく、賢く使うことに意味があるのですから。

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