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2020年7月13日
スニーカー感覚で履けるカジュアル革靴―大塚製靴の「ハッシュパピー」を買いました
今年は梅雨が激しいです。豪雨災害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。さて、私が住む大阪でもここしばらくは雨ばかり。それで困ったのが通勤の際の靴です。さすがに雨の日はお気に入りの革靴を履きたくない。そこで雨の日用の安い革靴を履いているのですが、これが黒のストレートチップとプレーントゥの2足しか持っていませんでした。最近はクールビズのためジャケパンスタイルで通勤しているので、ドレッシーなデザインの靴ばかりだと服装に合わないことも。そこで雨の日でも履けるもうちょっとカジュアルな革靴が欲しいと思っていました。そんな時、たまたまセールで見つけたのが大塚製靴「ハッシュパピー」です。タイムセールでなんと8000円台という安さ。思わず買ってしまいました。これが想像以上に快適な靴でした。
「ハッシュパピー」といえば米国の有名カジュアルシューズブランドですが、日本では大塚製靴がライセンス生産して販売しています。最近の日本は欧州テーストの革靴ばかりが増えていますが、「ハッシュパピー」は昔ながらの米国調のデザインが多いです。今回購入したウイングチップも、まさにアメリカン・カジュアルらしい大らかなスタイル。それでいてクラシックな内羽根フルブローグなのでジャケパンスタイルにはもってこいです。
アッパーの革はスエードのように見えますが、正確には豚革をスエード調に加工した独自の「ハッシュパピーレザー」が使われています。「ハッシュパピー」の本家である米ウルバリン社が開発したもので、水や泥をはじく特殊樹脂加工が施されています。豚革は毛穴が多いので通気性も抜群。これをラバーソールにセメンテッド製法で取り付けているので、まさに雨の日にうってつけの靴なのです(よくセメンテッド製法の靴を安物だとバカにする人がいますが、そんなことはありません。ちゃんと利点もあるのです。逆に例えばマッケイ製法の革靴を雨に日に履くなどは、それこそ靴が可哀そう)。
履き心地も素晴らしい。日本人の足に合った木型と丁寧な縫製は、さすが皇室御用達の名門、大塚製靴が作っているだけのことはあります。ライニングやインソールにもきちんと本革が使われているのも、この価格帯の靴としてはコストパフォーマンスが良いでしょう。ラバソールの返りもよく、じつに軽快な履き心地です。まさにスニーカー感覚で履けるカジュアル革靴でした。これならちょっとした雨の日も気にせずにガシガシ履くことができますし、オフタイムのカジュアルなスタイリングの際にも大いに活躍してくれそうです。
本格革靴もいいですが、たまにはこういった気楽に履けるカジュアル革靴も楽しいものです。またまたいい買い物ができたと大満足しているのでした。