2020年7月11日

驚異的な好成績を叩き出す―ひふみ投信の2020年6月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2020年6月次運用報告書が出ました。6月の騰落率は+3.1%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-0.19%でした。純資産残高は6月30日段階で1248億円(前月は1247億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6761億円(前月は6943億円)となりました。これで2月から5カ月連続で参考指数をアウトパフォームしたことになります。とくに6月は参考指数がマイナスとなる中、+3.1%という驚異的な好成績を叩き出しています。いよいよ運用が冴えわたり、受益者としてうれしい限りです。

6月は前半こそ各国中央銀行の緩和姿勢が好感されたことで堅調な相場が続いていましたが、後半に入ると一転、好材料の出尽くし感に新型コロナウイルス感染拡大の第2波への懸念が加わったことで株価も下落に転じました。全体的に材料難となり相場も方向感を失っています。このため日本株もTOPIXはマイナスで月を終えることになりました。

依然として急落リスクを抱えたままの相場が続いているわけですが、そんな中で「ひふみ投信」の騰落率は+3.1%という好成績です。好成績の要因は、やはり銘柄選択の成功と言えるでしょう。最高運用責任者の藤野英人さんは次のように書いています。
新型コロナウイルスの影響をほとんど受けない銘柄は数多くあります。それらの企業への投資をしながらも、個々の株価水準を見ながら、割高なものには投資を控える、また割高になったら売却するなど、リスクを抑えた運用につとめていきたいと考えています。
実際に組入上位銘柄を見ると、1位がDOMINO'S PIZZA、2位がショーボンドホールディングス、3位が東京センチュリーとなり、以下はMicrosoft、協和エクシオと、なんとも個性的なポートフォリオ構成に。こうした思い切った銘柄選択こそ、アクティブファンドの醍醐味でしょう。そして、いまのところそれが成功しているわけです。

もちろん相場の先行きに楽観はしていません。藤野さんも「株式市場は底堅い状況ながらも、急落リスクをはらんでいます」と指摘しています。このため、再び外国株に比率を若干下げ、現金比率も10%程度まで引き上げるそうです。そうやって余裕を持ったポートフォリオにすることで、今後の相場急変リスクに備えることになります。「ひふみ投信」のコンセプトである“守りながらふやす運用”に今後も受益者の1人として期待したいと思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回はテルモ(4543)でした。言わずとも知れた総合医療メーカーの老舗です。とくに体温計は有名。新型コロナによって世界的に体温計の需要が高まっているわけですから、じつに単純明快な銘柄選択です。こういったシンプルな銘柄選択が案外と成功するのでしょう。これもまたじつに「ひふみ投信」らしい選択です。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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