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2020年2月5日

共益費が下がりました―UR賃貸はなかなか良心的



私はUR(都市再生機構)賃貸の団地に住んでいるのですが、このほどURから手紙が届きました。封を開けてみると「共益費改定について」の文字が。“まさか値上げか!”と恐々としながら読んだところ、なんと値下げのお知らせでした。これはありがたい。URはなかなか良心的です。さすが旧公団だけあって、利潤追求をあまりしない公共組織の強みが出ています。ただ、競合する周辺の賃貸物件のオーナーたちは大変だろうなとも思いました。

私は現在、大阪市内にあるUR賃貸の団地に住んでいます。築年こそ古いですが、立地や広さの割には家賃もそんなに高くなく、おまけに保証金や更新費が不要というのが気に入っています。このため、この団地は人気があるらしく、空室はほとんどありません。運よく入居できたわけです。

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いまのところとくに不満もなく暮らしているのですが、そこに今回の共益費値下げです。通知によると団地の共益費は「共益費運営計画」に基づいて徴収しているそうですが、2019年末で黒字になったことから、今回の引き下げとなったとか。共益費は団地の保守管理など文字通り「共益」のために入居者が負担する経費ですから、黒字になればその分を入居者に還元するのは当然のことです。ただ、明瞭会計で迅速に還元を実施するURの姿勢に好感を持ちました。さすが元公団、普通の営利組織とは違うわけです。

住宅費というのは家計における最大の固定費ですから、今回の共益費引き下げは非常にありがたいです。ただ、そのあとでちょっと感じたことがありました。それは、この団地の周辺の競合物件のオーナーは大変だろうなということです。UR賃貸のような巨大団地でコストの引き下げが行われると、周辺の家賃相場への影響があるのではないでしょうか。

そう考えると、賃貸マンションの経営というのは大変です。何しろURのような、ある意味で非営利的に事業を運営している公共組織と競争しなければならないわけですから(だから民業圧迫という批判が出てくるのでしょう)。やはり賃貸マンション投資など実物不動産投資は、けっして不労所得などではないのです。。

とはいえ、いまのところ私は単なる貸借人なので、今回の共益費引き下げで住宅コストが下がることを素直に喜んでおきます。URさん、ありがとう。

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