2019年11月4日

必要性が高まる取り崩しシミュレーション―セゾン投信が「長期投資シミュレーション」の提供を開始



セゾン投信がこのほど『長期投資シミュレーション~セゾン号の道しるべ~』の提供を開始しました。

『長期投資シミュレーション~セゾン号の道しるべ~』提供開始のお知らせ(セゾン投信)

とくに興味深いのが「取り崩しシミュレーション」です。これまで積立投資シミュレーションは多くの金融機関などがウェブサイトで提供してきましたが、簡便な取り崩しシミュレーションというのは意外と少なかった印象があります。しかし今後、積立投資の普及に合わせて取り崩しシミュレーションの必要性も高まってくるでしょう。その意味でセゾン投信の動きは意義深いものだと感じます。

今回、セゾン投信が提供を開始した『長期投資シミュレーション~セゾン号の道しるべ~』は 、セゾン投信とMILIZEが共同開発したものです。積立や取り崩しの期間と想定利回りを入力するだけの簡便なものですが、なかなかサイトの操作性が良く、非常にわかりやす仕様となっています。

とくに注目したのが取り崩しシミュレーション。さっそく使ってみました。例えば老後資産2000万円、取り崩し開始年齢65歳、毎月の取り崩し額5万円だとすると、取り崩し期間中の運用利回りが0%の時は98歳4カ月のときに老後資産が尽きることになります。ところが取り崩し期間中も想定利回り1%で運用できれば、老後資産が尽きるのは105歳6カ月です。やはり取り崩し期間中も少しだけ運用を続けることが老後資金の寿命を延ばすうえで重要だということが可視化されています。

もちろん、こうしたシミュレーションはあくまで参考にすぎません。しかし、資産形成のあり様を“見える化”するのには一定の効果があります。ほとんどの人にとって老後資金の問題が不安の種になるのは、そのあり様が“見える化”されていないからです。とくに資産の取り崩し段階に関してそれが言えます。その意味でセゾン投信のように簡便な形で取り崩しシミュレーションのツールを提供してくれるのは非常に参考になるでしょう。

積立投資も徐々にですが普及の兆しを見せています。また、早くから積立投資に取り組んできた方の中には既にリタイア期に入ろうとしている人も出てきました。今後、取り崩しシミュレーションの必要性はますます高まっていくでしょう。また、いろいろな設定でシミュレーションしてみると意外な発見もあって面白いです。気になる人はぜひ試してみてください。

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