2019年10月10日

苦しい展開が続く―ひふみ投信の2019年9月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年9月次運用報告書が出ました。9月の騰落率は+3.8%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+6.0%でした。純資産残高は9月30日段階で1282億円(前月は1248億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7372億円(前月は7158億円)となりました。前月に続いて参考指数を大きくアンダーパフォームする苦しい展開が続いています。

9月の株式相場は米中貿易戦争や英国のEU離脱の悪影響に対する懸念が幾分和らいだことで大幅反発しました。とくに大型バリュー株が大幅な上昇となったのですが、「ひふみ投信」はこの波に乗りきることができなかったようです。こうした展開はある程度予想していたようで、これまでグロース株と中小型株のウエートが高かったものを、バリュー株にシフトするポートフォリオの組み換えを行っていたのですが、予想以上にバリュー株相場となるペースが速く、この動きについていくことができなかったそうです。

ただ、今後に関して最高運用責任者の藤野英人さんは「再度、中小型株でグロース株優位の相場展開になると予想しています」と述べています。このためバリュー株シフトはいったん中止し、今後の相場の動きを注視するとしています。世界的に利下げの傾向が強まっていることも相場下落のストッパーとなると見ており、このため「むしろ突っ込んで下がったときには強気で買いを入れるべき」とのことです。

2019年は7月まで好調な運用が続いていた「ひふみ投信」ですが、8月9月と連続して参考指数に大負けしたことで、今年の貯金はすべて吐き出した形となりました。その意味でこれから3カ月間の運用は非常に重要になりそう。非常に難しい市場環境が続いていますが、受益者の1人としてなんとか頑張って欲しいと思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回は鳥貴族(3193)です。誰もが知っている焼き鳥居酒屋チェーンですが、最近は一時の勢いもなく、株価も低迷気味。ここからどのように立て直していくのか気になるところです。

【ご参考】
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また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン

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