2019年2月11日

結婚指輪に「GINZA TANAKA」を選んだ理由



以前に婚約指輪として「NIESSING」のリングを妻に送ったという記事を書いたので、今回はその続編として結婚指輪について紹介します。マリッジリングもいろいろと海外有名ブランドがあるのですが、私たちが選んだのは国産の「GINZA TANAKA」。ご存知、田中貴金属グループの老舗ジュエリーブランドです。婚約指輪は基本的に妻が気に入ったものを買ったのですが、結婚指輪はどちらかというと私が気に入ったものを選びました。いろいろと「さすが」と思わせる素晴らしい要素があったからです。

私たちが結婚指輪に選んだのは「GINZA TANAKA」の「タナカプレミアムライン」です。それほど話題にはならないけれども、実はマリッジリングの分野ではかなり人気のある商品だそうです。その最大の特徴は材質。純度99.9%(Pt999)のプラチナが使われているのです。

他の貴金属と同様にプラチナも実用に適した強度を確保するために通常はパラジウムやルテニウムといった他の金属と合金して使用します。強度が高く加工しやすいのは純度90%(Pt900)で、一般的なジュエリーはこれが多い。また、プラチナ業界の国際団体であるプラチナギルドインターナショナルがプラチナジュエリーの国際基準を純度95%(Pt950)以上と定めていることから、海外の有名ブランドのプラチナジュエリーはPt950が多いです。

これに対して「GINZA TANAKA」の「タナカプレミアムライン」の材質はPt999。もちろん、普通のPt999ではジュエリーの材質としての強度が不足するのですが、これを解決したのが田中貴金属工業の独自技術によって開発された純度と強度を両立する「RPP(ロイヤルピュアプラチナ)」なのでした。このRPPを原料に、リングは鍛造・圧延したプラチナ棒材から切削加工によって製造しています。これも日常生活中も着用する結婚指輪の強度を確保する上で欠かせない要素でしょう。

こうした能書きを直営店で聞いて、私としてはかなり気持ちが傾いていたのですが、そこで決定打になる出来事がありました。店頭を訪れたのは昨年の9月だったのですが、値段の話題なったところでお店の人が「実は来月から値下げします」と言い出したのです。ジュエリーの値下げなどあまり聞いたことがないので、「なぜですか?」と聞いたところ、「いまプラチナ相場が大幅に下落していまして」という答え。思わず「さすが田中貴金属工業さんですね!」と言ってしまいました。

原料相場が下落すれば、きちんと製品の店頭価格も引き下げているわけで、じつに良心的なのです。実際に「GINZA TANAKA」のジュエリーはいずれも価格設定が良心的です。同じ価格帯の海外有名ブランドの商品と比較して、明らかに一格上の材質が使われているように感じます。さすが地金メーカーだと感心。この瞬間、「GINZA TANAKA」で結婚指輪を購入することを決断しました。

そして、実際に購入した結婚指輪は素晴らしい出来栄えでした。やや幅広の大胆なデザインを選んだのですが、それでも着け心地が素晴らしい。これまでジュエリーとは無縁の生活をしていたので、着用して数日こそちょっとした圧迫感がありましたが、1週間もすれば全く違和感がなくなりました。そして、やはりPt999の重量感、質感、品位はほれぼれするものです。

ジュエリーといえば海外ブランドばかりが注目されがちですが、国産ブランドにも素晴らしいものがあるのです。「GINZA TANAKA」には、日本を代表する貴金属メーカーの底力を感じました。

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