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2019年1月8日

株主優待が欲しい



個別株投資の特典のひとつに株主優待があります。ただ、私はどちらかというと株主優待について批判的でした。株主優待をするぐらいなら、きちんと配当するべきだと思うし、株主平等の原則にも反するとも思うからです。にもかかわらず、じつは最近「株主優待が欲しい」と思うようになりました。そしてついに株主優待を目的に新規に個別株も購入してしまいました。さて、何があったのでしょうか。

株主優待については以前からけっこう批判的で、そのことをブログでも少し書いたことがあります。

株主優待投資家さんたちとのオフ会に参加しました―株主優待狙いの投資は意外と難易度が高い

そんな私が、なぜ株主優待を欲しいと思うようになったのか。それは家族に対して株式投資のメリットをわかりやすく目に見える形で示すためには、株主優待というのは実に有効ではないと思ったからです。私は近々、結婚するのですが、パートナーとなる女性はお金に対して超コンサバティブ。株式投資にも否定的なのです。そんな彼女に目に見える形でてっとり早く株式投資のメリットを示すには、株主優待の商品を見せるのが有効ではないかと勝手に算段しました。

ただ、株主優待が欲しいといっても、やはり配当利回りや企業の健全性などを吟味して銘柄を選びたいところです。そこで昨年末に新たに購入したのがJT。昨年後半からの株価下落で配当利回りが極めて魅力的に水準になっています。そして食品事業も展開しているので、株主優待としてカップ麺やレトルトパックの米飯などがもらえる。これで彼女にも少しは株式を保有することの面白さを知るきっかけになって欲しいと思う。

結局、株主優待というのはこういった形で初心者に投資のメリットを理解してもらうための呼び水の役割もあるということです。それは合理的なことではないけれども、真理に至るための“方便”というものでしょう。そもそも人間は合理的な判断だけで行動しているわけではない。だからあらゆる分野で“方便”というものが必要になるわけです。

そんなわけで、私もちょっとだけ「株主優待狙いの投資家」に仲間入りしました。とはいえ、やはり過剰な株主優待には反対だということには変わらない。やはり、ちょっとした試供品やサービス券を配布することで、自社製品・サービスのマーケティング・宣伝という本来の目的のために実施されるくらいでちょうどいいと考えています。

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