2017年4月26日

みずほ銀行のiDeCoプランの運営管理手数料が事実上無料に―攻めの姿勢に度肝を抜かされました



またまたアウターガイさんのブログで知ったのですが、みずほ銀行が個人型確定拠出年金(iDeCo)プランの運営管理手数料を5月分から引き下げます。

みずほのiDeCo(個人型確定拠出年金)プランの手数料改定等について(みずほ銀行)

値下げ内容を見て驚きました。なんと運営管理手数料を事実上、無料にするとのことです。あまりの攻めの姿勢に度肝を抜かされました。みずほ銀行のiDeCoプランは元々、低コストなインデックスファンドに絞り込んだラインアップが良心的であり、投資初心者でも安心して利用できるプランだったのですが、今回の運営管理手数料無料化でiDeCoの選択肢として最有力の一つに躍り出たと言えそうです。

みずほ銀行のiDeCoプランは従来、運営管理手数料が月額293円かかっていましたが、今回の手数料改正で以下の条件のうちどちらかを満たすとこれが無料となります。

条件 A:iDeCo 残高または掛金累計額が 50 万円以上のお客さま
条件 B:次の 3 点をすべて満たすお客さま
①月額掛金 1 万円以上
②iDeCo 専用 WEB サイトにてメールアドレス登録
③運用サポートツール「SMART FOLIO 」にて目標金額を設定

とくに条件Bは簡単にクリアできる内容ですから、これは運営管理手数料を事実上、無料にするということです(国民基金連合会への手数料と信託銀行の手数料として月額167円は全金融機関共通で必要)。

iDeCoプランを選択する場合、重要になるポイントは2つです。ひとつは運営管理手数料がどれだけ安いか。そして、どれだけ低コストなファンドをラインアップしているかです。このうち前者については加入後1年間と口座残高10万円以上で運営管理手数料が無料となる楽天証券、口座残高50万円以上で運営管理手数料が無料になるSBI証券のiDeCoプランが相対的に評価されてきたわけですが、みずほ銀行も事実上、拠出開始から運営管理手数料無料となることで完全に楽天証券、SBI証券に並んだ、あるいは頭一つ抜き出たかもしれません。

さらに低コストなファンドをラインアップしているかという点でも、みずほ銀行のiDeCoプランは楽天証券やSBI証券に負けていません。逆に「DIAM DC国内株式インデックスファンド」や「たわらノーロード」シリーズと言った“超”低コストインデックスファンドに特化したラインアップとなっており、高コストなファンド(いわゆる“地雷商品”)が含まれていないことが商品選択の面で初心者にも良心的で親切なのです。
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今回の運営管理手数料無料化には、みずほ銀行のiDeCoにかける並々ならぬ意気込みを感じました。高コスト体質ななメガバンクでありながら、楽天証券やSBI証券といったネット証券のiDeCoプランにガチンコ勝負を挑んでいるわけです。その攻めの姿勢に度肝を抜かされました。これは、かなり大きな反響があるのでは。なにしろ天下のメガバンクです。なんだかんだ言いながら、ネット証券は信用できないと思っている庶民は少なくありません。そういった人がiDeCo加入を検討した場合、みずほ銀行は間違いなく最有力の選択肢となるはずです。しかも、プランの競争力でネット証券にまったく負けていない(むしろ勝っている部分もある)のですから、その威力は絶大です。給与受取口座や日常生活のメインバンクとしてみずほ銀行を使っている人も多いですから、そういったルートからiDeCoを訴求した場合、やはり加入者を集めいやすいはずです。

もうひとつ、みずほ銀行の動きには大きな意味があると思う。それはメガバンクの一角がiDeCoの運営管理手数料無料化に踏み切ったことによる業界全体への波及効果でです。こうした動きに他のメガバンクや地銀、大手証券はどう対応する気でしょうか。ネット証券との競争力で劣後するだけでなく、メガバンクの一角であるみずほ銀行との競争にまで後れを取っては、恐らく立つ瀬がなくなると思う(何しろiDeCoは1人1口座しか開設できませんから)。もしかすると、みずほ銀行の動きがきっかけとなって、iDeCoの運営管理手数料の在り方が変わるかもしれない。無条件か条件付きかは別として、運営管理手数料が無料というのがスタンダード化するのではないかという期待を抱かせます。

そうしたことも含めて、みずほ銀行の今回の決断に最大限の賛辞を贈りたい。さすがフィデューシャリー宣言をしているだけのことはある。きちんと宣言内容を実行していると評価します。素晴らしい決断でした。

【ご参考】
私はこれまでお勧めのiDeCoプランとしてSBI証券と楽天証券を紹介してきました。しかし今回から新たに、みずほ銀行のプランもお勧めのiDeCoプランとして挙げようと思います。iDeCo加入を検討しているなら、この3プランの中から選べは、ほぼ間違いはないでしょう。いずれも運営管理手数料が安く、低コストなファンドをラインアップしているからです。関心のある人は資料などで比較研究してみてください。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランみずほ銀行個人型確定拠出年金プラン
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