2017年2月25日

新興国株式インデックスファンドの積立商品を変更―今月の積立投資(2017年2月特定口座)



ようやくジャカルタでの仕事も終わりましたが、今日は朝イチの飛行機でマレーシアに移動です。さすがに疲れも溜ってきて、早く日本に帰りたくなってきました。そんな忙しい状態ですが、SBI証券の自動積立サービスを使っているので今月も淡々とインデックスファンドの買付が実行されていました。日本からはるか離れたインドネシアに出張していても自動的に国際分散投資を実行してくれるわけですから便利なものです。買付内容は基本的に従来と大きな変化ないのですが、今月から新興国株式インデックスファンドの積立商品を少し変更しました。

今月、買い付けたのは以下のファンドです。

【特定口座(SBI証券)】
ニッセイ日経225インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
<購入・換金時手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.2% 信託財産留保額:なし)
たわらノーロード新興国株式
(信託報酬:税抜0.495% 信託財産留保額:0.3%)
Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
世界経済インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
iTrust世界株式
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)

【特定口座(三菱東京UFJ銀行)】
eMAXISバランス(8資産均等型)
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.15%)

今月から新興国株式に投資するインデックスファンドをこれまで積み立てていた「eMAXIS新興国株式インデックス」から「たわらノーロード新興国株式」に変更しています。理由は以前にリバランスをしたことを紹介した際に書いた通りです。

久しぶりにリバランスを実行―新たに「たわらノーロード新興国株式」を購入しました

これで信託報酬は約0.1%低下することになります。とにかく新興国への投資は投資対象国の資本規制などの関係でコストダウンが難しい分野です。このため低コスト競争の波がまだそれほど大きくなっていません。そんな中でわずか0.1%といえども低いコストで投資できる「たわらノーロード新興国株式」を評価しています。

ただ、ここにきてちょっと気になりだしたのが「iFree新興国株式インデックス」。なにしろ信託報酬は税抜0.34%と新興国株式インデックスファンドとしては一頭地を抜く安さです。ベンチマークが通常の時価総額加重平均インデックスであるMSCIエマージング・インデックスではなく、ファンダメンタルインデックスであるFTSE RAFIエマージング・インデックスというのが大きな違いですが、よく考えると私は積立のコア商品である世界経済インデックスファンドを通じてMSCIエマージング・インデックスにかなりのウエートで投資しています。それなら、ポートフォリオの調整用に追加購入している個別アセットのファンドは、ファンダメンタルインデックスを味付けとして利用してみるというのも一興だという気がしてきたのです。

しかし問題もあります。「iFree新興国株式インデックス」は設定されて間もないので、まだ最初の決算も迎えていませんから実質コストが分からない。そこでマザーファンドが同じ別のファンドの運用報告書(例えばDCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド)を見ると、実質コストは軒並み1%を超えている。新興国への投資はコストがかかるとは言え、いまどきインデックスファンドで実質コスト1%超えというのは、あまりにも割高なので、さすがに購入を躊躇してしまいます。もう少し実質コストが下がれば「iFree新興国株式インデックス」は、それなりに魅力的な商品になると思うのですが。

そんなわけで新興国株式への投資は当面、「たわらノーロード新興国株式」を活用することにします。その上で「iFree新興国株式インデックス」の実質コストが下がってくれば、こちらに積立商品を変更する可能性も大いにありだと考えています。

【ご参考】
積立投資については様々な参考書がありますが、とくにカン・チュンドさんの『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』、星野泰平さんの『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』が分かりやすいです。

関連コンテンツ