2017年2月26日

南の島で「世界経済インデックスファンド」の運用報告書を読む



海外出張も終盤です。インドネシアのジャカルタからマレーシアのペナン島に移動しました。やっぱり大都会ジャカルタの喧騒を脱出して南の島・ペナンに移動すると、いつもほっとします。そんな中、SBI証券から私が保有している「世界経済インデックスファンド」の運用報告書交付のお知らせメールが。さっそく読んでみました。南の島で休日を過ごしながら、世界経済全体への投資の成果を確認するというのは実におつなものです。私は、こういう投資がやりたかったのです。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの「世界経済インデックスファンド」は、これ一本で世界の株式と債券に50:50の比率で投資できるバランス型インデックスファンドです。株式と債券はそれぞれ先進国と新興国のGDP比率を参考に配分され、新興国も含めた"世界経済全体の成長"を享受することを狙うコンセプトが非常に面白い。もちろんバランス型ファンドなのでリバランスも不要です。このため私は積立投資にコア商品に位置付け、かなりの金額を保有しています。

早速「世界経済インデックスファンド」の第8期(2016年1月21日~2017年1月20日)運用報告書を読んでみましょう。騰落率は+10.2%でした。期中の大部分は基準価額もほぼヨコヨコの展開でしたが、やはり後半の"トランプ相場"と円安がリターンを一気に押し上げました。結果的に素晴らしいパフォーマンスなったわけです。なお、マザーファンドベースのアセットクラスごとの騰落率は以下のようになっています。

国内債券インデックス  +2.2%
国内株式インデックス  +17.0%
先進国債券インデックス -2.9%
先進国株式インデックス +18.0%
新興国債券インデックス +10.7%
新興国株式インデックス +25.8%

株式、債券ともに2016年は新興国のリターンが素晴らしかったということがよく分かります。「世界経済インデックスファンド」は、類似のバランス型インデックスファンドと比較すると新興国への投資比率が高いのが特徴ですが、前期はそれが有利に働いたということです。

とくに新興国債券が安定した利回りを確保できたことに関して個人的に注目しました。新興国債券は表面利率こそ高いものの、通貨の下落が激しく実質利回りを毀損するというのがこれまでのパターンでした。しかし、最近はどうも新興国の通貨が意外としっかりしている。やはり新興国の経済構造も少しづつ変化しており、従来のように釣瓶落としに通貨が下落するといったケースも減ってきました。この点は実際に新興国に足を運んでいると、いろいろと実感することもあります。

「世界経済インデックスファンド」の信託報酬は税込み0.54%ですが、第8期での実質コストは以下のようになりました。

信託報酬 0.54%
売買委託手数料 0.008%
有価証券取引税 0.008%
その他(保管、監査)費用 0.075%
実質コスト合計 0.631%

前期の実質コストが0.637%でしたから、純資産残高の増加に伴って順調に減少しています。実質コストが高くなりがちな新興国の株式・債券にある程度のウエートで投資していることを考えると、なかなか良心的なコストになっていると思います。

さて、昨日は取引先の人に招かれてペナン島で最近人気のレストランで会食してきました。ペナン島は古くから東南アジア地域の交易の中心地であり英国がマラッカ植民地として支配してきた歴史もあって、マレー人、インド人、中国人、西洋人がそれぞれの文化を持ち込んで出来上がった多国籍文化を今に伝えています。このためレストランもマレー風、インド風、中国風、西洋風が混ざり合ったところが魅力。久しぶりにペナンならではの食事を堪能しました。



タイガービールを飲んでほろ酔い気分になり、その後は3人で調子に乗ってKARAOKEにまで行っちゃいました。ジャカルタのKARAOKEも可愛い子が多いけど、どうしてどうしてペナン島の女の子も可愛いです(もちろん、お持ち帰りとかはしてませんよ。真面目に歌っただけです)。

南の島でリフレッシュしながら、ほったらかしで世界経済の成長の果実を享受できるのですから、インデックスファンドによる国際分散投資というのは実に素晴らしい。やっぱり投資は、こうでなくっちゃね。

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