2016年12月15日

相場のキャラクターが変わる―iTrust世界株式の2016年11月の運用成績



ピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド、iTrust世界株式の2016年11月次運用報告が出ましたので定例ウオッチです。11月の騰落率は+6.25%、参考指数であるMSCIワールド・インデックスの騰落率は+8.95%でした。11月はトランプ・ラリーでインデックスが大きく上昇したわけですが、それに付いていくことができず、参考指数をアンダーパフォームしています。現在の株式市場は、相場のキャラクターが一変した状態です。こういった環境下では、銘柄選択に基づくポートフォリオを組むアクティブファンドの多くがインデックスに対して苦戦するケースが多い。iTrust世界株式も例外ではないようです。

ドナルド・トランプ氏が米国大統領に当選したことで、彼が公約に掲げる減税やインフラ投資、金融規制緩和への期待から、11月は金融や資本財・サービス、一般消費財・ サービスなどの銘柄が大きく上昇しました。逆にグロース株は下落傾向となり、とくにハイテク株が冴えませんでした。この辺りにiTrust世界株式が市場全体の上げに追随しきれなかった原因がありそう。組入れ上位銘柄には、アルファベット(グーグル)、アップル、フェイスブックなどの名前が挙がっていましたが、11月はこれら銘柄が大きく売られた月でもあったからです。

相場のキャラクターが大きく変わったことで、iTrust世界株式もポートフォリオを大きく組み替えてきました。11月末段階での組入れ上位銘柄を見ると、GEやハネウェル・インターナショナルといった資本財銘柄が新たに顔を出しています。こうしたポートフォリオの組み換えが今後、どういった成果を上げるのか楽しみなところです。また、アルファベットやアップルといった銘柄も引き続きホールドしているところは、なかなか腰が据わっている。実際に12月に入ってからこれら銘柄はかなり値を戻しています。

設定以来低調な運用が続いているわけですが、これをもってiTrust世界株式を評価することはできません。アクティブファンドというのは、ある程度はインデックスに負けている期間を経ないと、なかなか勝てない。じつに奇妙な現象ですが、それもまたアクティブ運用の面白さと言えるのかもしれません。

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