2016年12月23日

労働組合で「ライフプランセミナー」を開催しました



先日もブログで紹介しましたが、このほど私が代表幹事を務めている労働組合の地域産別協議会で独立系ファイナンシャルプランナーを招いて「ライフプランセミナー」を開催しました。今回、講師をお願いしたのは大阪のFP会社、円満プランニングの代表である松本真由美さん。「正しいお金の知識で不安解消」をテーマにライフプランの基礎、貯金・保険・投資の役割、NISAや確定拠出年金を活用した老後資金形成など解説してもらったところ、組合員も大いに満足したようでした。私のように中小零細企業で働く労働者の組合活動にとって、労働運動と同時に組合員の家計の足元をガッチリと固めるマネーリテラシーの向上は、とても大切だと思うのです。

講師の松本さんは、関西を中心に活動している独立系FP。大江英樹さんや井戸美枝さん、竹川美奈子さんといった人たちともよくセミナーを開いていているほか、労働組合に対するセミナーにも熱心に取り組んでいます。たまたま草食投資隊のセミナーなどで知り合い、その後もいろいろなセミナーで顔を合わせるなどで親しくなったのです。ちょうど労働組合として組合員のマネーリテラシー向上のための取り組みが労働運動にとっても重要ではないかという私の問題意識を話したところ、格安の講師料でセミナー講師を引き受けてくれました。

セミナーでは、そもそもライフプランとは「お金を貯めて使う計画」であるという基本的なところから説明してもらいました。よく様々なライフイベントにそれぞれいくらかかるとかいう話が出てくるのですが、これはあくまで「普通」とか「平均」でしかなく、あくまで各個人がどんな生活を営みたいのかということを問い直すことがライフプランの基本だという話は非常に大切だと思いました。生活にお金をかけたいのなら、そのために収入を増やす・無駄な支出を減らす・投資も含めて資産を増やすしかないということであり、それぞれ、どれだけの工夫が必要なのかは、やはりどんな水準の生活を送りたいのかという個人の判断から出発するということです。

貯蓄、保険、投資はそれぞれ役割も目的も異なるという話も参考になりました。それぞれ役割・目的が異なるのだから、単純に優位性や損得を比較するわけにはいきません。なによりいけないのが、本来の目的とは異なる役割を期待することです。例えば保険に過剰な貯蓄性を求めることなどが、これにあたります。貯蓄、保険、投資にはそれぞれ「貯める」「備える」「殖やす」という別個の役割があるということを理解することが重要です。

そのほか投資に関しても長期投資と短期投資の違い、NISAや個人型確定拠出年金など非課税口座を活用した資産形成の方法についても説明してもらいました。とにかくサラリーマンというのは税金が源泉徴収されている関係で、税制に関する知識が疎い。だからこそ、この分野は知っている人と知らない人で大きな差が生じる。iDeCoのような制度が拡大・普及すればなおさらです。

おかげで参加した組合員からは大好評。参加できなかった組合員からも後日、配布資料だけでも欲しいという声が上がっています。とにかく私の所属している業界は斜陽産業なので、どの労働者も経済的には恵まれておらず、生活もカツカツなのが実情ですから、少しでも家計の足元を固める知識を得ることは、それだけで不安を解消するための支援材料になるのです。それこそが今回、労働組合が主催してマネーリテラシーに関するセミナーを開催した狙いです。

中小零細企業の労働者にとって少しでも労働条件を改善するための労働運動、とくに経済闘争は極めて重要です。しかし、会社側もまた経済的余裕がありませんから、経済闘争は常に長期戦、持久戦とならざるを得ない。少しづつ成果を勝ち取っていくしかないのです。そういった息の長い闘争を可能にするためにも、労働者の生活の足元をガッチリと固めていかなければなりません。経済闘争が“攻め”なら、家計改善の工夫は“守り”。攻守そろって初めて地に足の着いた効果的な労働運動が可能になると考えています。

だからこそ、今回のような試みも労働組合にとって重要な役割だと思う。これを機会に、今後も労働組合でマネーリテラシーを高める試みを試行錯誤しながら実践していこうと考えています。

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