2016年12月21日

残高が急激に増えました―2016年12月の個人型確定拠出年金積立と運用成績



なんだか世界的に株式相場がすごいことになっています。まさに“稲妻が輝く瞬間”(チャールズ・エリス)とはこういったもので、やっぱり投資は常に市場に居続けなければならないということをつくづく感じています。SBI証券で拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)も残高が急激に増えています。そんな中、2016年12月の積立(11月拠出分)が終わりました。拠出開始来の累積リターンは+8.73%となっています(12月20日現在)。11月上旬までは含み損状態だったのに、この1カ月ほどで驚くべき増加です。まさかこんなことになるなど想像できた人は少ないのでは。やはり相場の先行きを予想するのは難しいと改めて実感しています。

現在、買い付けているファンドは以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS(0.19%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.142%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.124%程度)
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(0.26%)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.138%程度)

数か月前までは全てのファンドが含み損状態でしたが、今ではインデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)を除いてすべてがプラ転。とくに先進国株式インデックスファンドの上げが素晴らしい。新興国株式インデックスファンドも息を吹き返しつつあります。やはり含み損状態になっている間も淡々と積立を続けたことで少しずつですが平均買付価格が低下していましたので、今回のような相場好転に当たると、プラ転するのも早いわけです。このあたりが積立投資の面白いところでしょう。

ただ、今の調子で残高が増えると考えるのは大きな間違い。間違いなく調整局面や大幅下落があるでしょうから、またマイナス転落することが普通に起こると考えておくことが積立投資では大切です。そうやって残高の増加と減少を繰り返しながら、60歳までの拠出期間で平均すれば年利3%程度に収斂すれば運用は大成功なのです。そのためには、やはり“常に相場に居続ける”ことが大切。でないと“稲妻が輝く瞬間”の果実を100%享受することができない。その意味では、60歳まで原則出金不可というiDeCoの仕組みは、これはこれで利点と解釈することもできそうです。

【ご参考】
iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

【関連記事】
SBI証券と楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)を徹底比較―加入者の属性や考え方によってそれぞれに優位性がある

また、研究のために解説書を読むことも大事です。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』を挙げておきます。



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