2016年11月9日

“ガテン系オヤジ銘柄”を大いに組み込む―ひふみ投信の2016年10月の運用成績



ひふみ投信の2016年10月次運用報告書が出たので読んでいきたいと思います。2016年10月の運用成績は騰落率が+4.0%でした。参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+5.3%でしたから、10月は指数をアンダーパフォームしました。10月は米国の銀行の決算が好調だったことから日本も証券・商品先物取引業銘柄などが大きく上昇しましたが、ひふみ投信があまり関心を示していない銘柄だったことがインデックスを下回った要因といえそうです。10月31日段階での純資産残高は345.6億円(前月は331.4億円)、受益権総口数は10,047,502.809口(前月は10,019,267,515口)となりました。引き続き順調に受益権口数が伸びており、安定した資金流入が続いていることをうかがわせます。そして、10月次運用報告書を読んで最も驚いたのは、組入れ上位比率銘柄でした。本当に“ガテン系オヤジ銘柄”を大いに組み込んできました。

今後の運用戦略を考える上で、やはり避けては通れないのが米国の大統領選挙の結果です(この記事を執筆している今まさに投票の真っ最中です)。ここでポイントになるが、ヒラリー・クリントン氏もドナルド・トランプ氏もともにインフラ公共投資の拡大を公約に掲げていること。ひふみ投信の最高運用責任者である藤野英人さんはこの点に注目し、大阪で開いた運用報告会でも建機や資源など“ガテン系オヤジ銘柄”の組み入れ拡大を表明していました。
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10月次運用報告に記載された組み入れ比率上位銘柄を見ると、まさに“ガテン系オヤジ銘柄”をガッツリと組み入れていることがわかります。2位・小松製作所(6301)、3位・三菱商事(8058)、7位・日揮(1963)、9位・三菱重工(7011)、20位・五洋建設(1893)などなど。ひふみ投信の従来のイメージとは異なる銘柄といえそうです。これに対して藤野さんは次のように書いています。
相場の方向性を固定的に考えず、地味で地道な企業にしっかりと投資をしつつ、大型株にも小型株にも偏重しない中立的なポジション形成が必要であると考えています。
全世界的に公共投資が大きなテーマになると考えており、資源株やインフラ関連銘柄などへの投資比率も高めていく予定です。また現在業績絶好調な半導体関連メーカーへの投資も引き続き行います。
かなり大胆なポートフォリオの組み換えを行ったわけですが、こうした戦略が今後、吉と出るか凶と出るか。受益者の一人として興味深いと同時に、楽しみでもあります。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介ですが、今回はジェイコムホールディングス(2462)でした。保育・介護などを中心とした総合人材サービスの会社ですが、こうした人材・労働関連銘柄に一貫して注目しているのもひふみ投信の投資戦略の特徴です。現在、安倍政権は「一億総活躍」のスローガンの下、“働き方改革”に取り組もうとしているわけですが、こうした動きの本気度を藤野さんはかなり重く見ていることがうかがえます。この視点は鋭いと思う。今後の労働人口の減少などを考えれば、政府はそれこそ社会福祉政策ではなく純粋な経済政策として“働き方改革”に取り組む可能性があると思うからです(ちなみに、そういう国家の意向を虚仮にしたからこそ、過労死事件を引き起こした電通に対して当局は異例ともいえる厳しい姿勢で臨んでいるのではないでしょうか)。

今日9日中には米国大統領選挙の結果も明らかになるでしょう。相場環境というのは常に不安要素が付きまとうものです。しかし、そういった環境に振り回されてはいけない。確固たる戦略を実行することが重要なのです。ひふみ投信は10月から第9期がスタートしていますが、受益者の一人として引き続き応援していきたいと思います。

【ご参考】
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