2016年8月31日

SMT日本株配当貴族インデックス・オープンとSMT米国株配当貴族インデックス・オープンは面白そう



三井住友トラスト・アセットマネジメントの低コストインデックスファンドシリーズ「SMTインデックスシリーズ」にSMT日本株配当貴族インデックス・オープンSMT米国株配当貴族インデックス・オープンが8月30日に新規設定されました。同日付でSBI証券で販売が始まっています(追記:マネックス証券でも販売が始まりました)。

SMT インデックスシリーズに新しいファンドが仲間入り(SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン)(SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)

SMTシリーズは低コストインデックスファンドシリーズとしては実績十分の大手ファンドですが、最近は他社の超低コストインデックスファンドが相次いで登場したことで、すっかり影が薄くなっていました。しかし、ここにきて日本株と米国株の配当貴族インデックスに投資するファンドをローンチしたことで、久しぶりに注目を集めています。個人的にも今回の2ファンドは、非常に面白そうだと思いました。

SMT日本株配当貴族インデックス・オープンはS&P/JPX配当貴族指数(配当込み)に連動するファンドで信託報酬は税抜0.42%。S&P/JPX配当貴族指数(配当込み)はTOPIX構成銘柄から10年以上にわたって毎年増配しているか、安定した配当を維持している銘柄で構成する指数です。現在の50銘柄が組み込まれています。

一方、SMT米国株配当貴族インデックス・オープンはS&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)に連動するファンドで、信託報酬は税抜0.55%。S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)もS&P500指数の構成銘柄から25年以上連続増配している銘柄を均等加重時価総額に基づいて算出する指数です。現在の構成銘柄は50銘柄となっています。

両ファンドとも配当に着目したスマートベータに投資するインデックスファンドですが、なかなか興味深い商品といえるでしょう。個人的にスマートベータについてはあまり大きな期待はしていないのですが、配当貴族インデックスは、比較的しっかりとした指数であり、バックデータでも通常の時価総額加重平均ウエートのインデックスをアウトパフォームする実績があります。配当に注目して銘柄を選択するというのは非常に古典的でオーソドックスな投資戦略ですから、一定の有効性は期待できると思う。信託報酬も比較的低廉です。

非常に面白いファンドだと思うので、SMTシリーズとしては久しぶりにヒットするのではないでしょうか。ポートフォリオのコアは通常の時価総額加重平均ウエートのインデックスファンドを使いながら、少しポートフォリオに味付けしたい人にとっては、こうしたファンドにも資金の一部を振り分けるのは非常に魅力的な戦略になると思います。私も少しだけ購入してみようかなと思ってしまいました。

こうしたユニークなインデックスファンドも低コストで提供されるようになったことでインデックス投資の利便性はますます高まりました。日米の配当貴族インデックスに投資する低コストインデックスファンドが登場したことで、恐らく百凡のアクティブファンドは、ほとんど用済みになるのでは。その意味でも、今回の三井住友トラスト・アセットマネジメントの商品開発を評価したいと思います。

【ご参考】
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