2016年8月22日

ジャカルタは大都会―久しぶりに新興国経済を現地視察



今日から出張でインドネシアのジャカルタにいます。ここ数年は年2回のペースでインドネシアに出張しているのですが、いつも感じるのはジャカルタは想像以上に大都会だということです。はっきり言って日本の地方都市なんか話になりません。物価もあいかわらず上昇しているし、いつ来ても街中で高層ビルが建築中です。やっぱり新興国に来ると景況感の捉え方が日本といるのと大きく変わってくる。これが実際に現地に足を運ぶメリットです。

私はインデックスファンドを使った国際分散投資を実践していて、とくに新興国投資が大好きなのですが、それは仕事で定期的にインドネシアなど新興国に出張する機会が多いからでもあります。実際に現地に足を運ぶと、いろいろと実感としてわかることがあります。

例えば行きつけレストランに入っても、1年前と値段が変わっている。あきらかに値上がりしているのです。つまりインフレが日常的に進んでいるわけです。でも国民の最低賃金も年10~20%は上昇していますから、あいかわらずレストランは繁盛している。日本のようなデフレ社会に慣れてしまうと、じつに不思議な感覚です。

街中はいたるところで高層ビルの建設が続いています。すでに大都会のジャカルタですが、建設ラッシュは終わっていません。最近では政府がインフラ整備を強化しているので、ジャカルタでも地下鉄建設が続いています(路線バス以外に公共交通機関がないのがジャカルタの弱点であり、大渋滞の原因でしたから)。高速道路も伸びる一方です。

なんだかんだ言って、やっぱり新興国は発展しているのです。日本のインデックス投資家の間では新興国への投資に対して懐疑的な見方も多いです。それはそれで整合性のある意見です。というのも、やっぱりインドネシアのような新興国には新興国ならではの問題も多いから。例えば現地の新聞を読んでいると、毎日のように汚職事件のニュースが載っています。

いろいろと問題も多い新興国への投資をどう考えるべきか。私は、最後は自分の実感に従うしかないと思っています。だからこそ今回も新興国経済を現地視察する。新たな実感を得ることができればと思います。

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