2016年8月21日

低コストアクティブファンドの活用法―「日経マネー」2016年10月号で紹介されました



「日経マネー」2016年10月号に「低コスト投信最新カタログ」が特集されています。その中の「個人投資家に聞いた 低コスト投信活用術」というコーナーで紹介いただきました。しかも今回はインデックスファンドではなく低コストアクティブファンドの活用法について話しています。記事でも書かれていますが、十分に低コストなアクティブファンドならインデックスを上回る可能性は十分にあるとこと、そして信託報酬に見合う付加価値が提供されるならアクティブファンドも購入する価値が十分にあるという考え方を紹介していただきました。

私は現在、インデックスファンドを資産形成のコアとして積立投資しているのですが、べつに"インデックス投資至上主義"ではないので、個別株も保有しているし、サテライトとして「ひふみ投信」と「iTrust世界株式」を購入しています。そのことはブログでも再三書いてきたわけですが、それが記者さんの目に留まったようで、取材ではiTrust世界株式とひふみ投信についてコメントを求められました。

そもそも日本のアクティブファンドが批判されるのは、運用成績のショボいファンドが多いこともあるのですが、それ以上に信託報酬の合理性が薄弱だからです。その点、iTrust世界株式やひふみ投信を評価するのは、信託報酬に見合う付加価値をきちんと受益者に提供しようとしている姿勢が明確だから。なにを付加価値と捉えるかはひとそれぞれですが、私の場合は情報提供、そして運用会社やファンドマネージャーとの双方向性のコミュニケーションです。こうした付加価値を得ることも、低コストなアクティブファンドの活用法なのです。

iTrust世界株式に関していうと、受益者専用の情報提供サイト「iInfo」は、なかなか立派なものです。ピクテ投信投資顧問の機関投資家向けのレポートなどが個人投資家にも提供されますし、月報に参考指数の騰落率を記載するように求めたところ、すぐに応じてくれました。こうやって受益者の声に素直に応えるピクテ投信の姿勢は評価するべきでしょう。ひふみ投信も地方を含めて頻繁にセミナーや報告会を開くなど受益者と直接コミュニケーションをとろうという姿勢が素晴らしいのです。

とにかく日本の投資業界というのは、歴史的に見て個人投資家を軽視すること甚だしかった。とくに投資信託はその傾向が強く、おかげでいまだに「投資信託=ハメ込み商品・ボッタクリ商品」と信じている個人投資家は少なくないし、私自身もそう思っている部分が多々あります。だからこそ少しは真面目にやろうとしている運用会社や商品は、応援の意味も込めて評価しようと思います。そうすることによって、少しでも個人投資家に真摯に向き合う運用会社や販売会社が増えればと考えているからです。

そういう観点から「日経マネー」の特集記事を読むと、やっぱり投信業界も少しずつまともな方向に向いているということがよく分かりました。掲載されている「インデックス型投信 最新!安値ランキング」眺めていると、インデックスファンドの信託報酬がここ数年で急速に低下したことを改めて実感します。そして、アクティブファンドでも低コストの重要性が認識され始めました。ようやく投資信託が庶民にとって身近な投資ツールになるための前提条件が整備されつつあるように思います。

そんなわけで、「日経マネー」2016年10月号は、なかなか面白かったです。イエール大学のロバート・シラー教授への巻頭インタビューも掲載されていて、これは御馳走でした。「ビットコイン投資に乗り遅れるな」とか「こんなに使える!オプション取引 実践編」といった、いかにもマネー雑誌らしい微苦笑を誘う特集もありますが。
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