2016年7月17日

個人型確定拠出年金の移換が完了―手続きは簡単だけど時間がかかる



これまで個人型確定拠出年金は低コストなインデックスファンドがそろう琉球銀行のプランに加入していたのですが、今年4月にSBI証券確定拠出年金積立プランの商品ラインアップが大幅に拡充されことから、思いきって移換することにしました。業界最低水準の低コストなインデックスファンドがそろう上に、残高50万円以上で運営管理手数料が無料になるサービスが魅力的だったからです。このほど移換手続きが完了しました。実際に移換した感想ですが、手続きは非常に簡単だということ。ただ、時間が非常にかかるのがネックです。やはり個人型確定拠出年金に加入する場合、金融機関の選択は慎重にした方がいいです。あとで金融機関を変更することになると、時間的なロスが面倒くさいからです。そこで実際の移換手続きの経緯を簡単に紹介しておきます。

私が個人型確定拠出年金に加入したころは、琉球銀行のプランに低コストなインデックスファンドがそろっていたいました。一方、SBI証券のプランは残高50万円以上で運営管理手数料が無料になるところが特徴です。ただ、SBI証券のプランは従来、商品ラインアップに癖があり(例えば国内債券ファンドはアクティブファンドしかありませんでした)、低コストなインデックスファンドが少なかった。しかし、4月から商品ラインアップが拡充され、低コストなインデックスファンドが多数追加されました。こうなると果然、運営管理手数料が無料になるメリットが大きくななります。
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実際に琉球銀行のプランは運営管理手数料年額4668円、事務委託先金融機関・国民年金基金連合会へ支払う手数料が年額2004円の合計6672円の手数料が必要でした。一方、SBI証券のプランは運営管理手数料が無料ですから必要な手数料は事務委託先金融機関・国民年金基金連合会へ支払う手数料2004円だけになります。その差額は年4668円ですが、私の拠出期間はあと20年残っていますので、SBI証券に移換することで9万3369円のコストダウンになります。そこで思い切って琉球銀行からSBI証券に移換することにしたのです。

移換手続きは非常に簡単でした。インターネットでSBI証券から資料を取り寄せ、そこに入っている運営管理機関変更届に必要事項を記入して送付するだけです。ただ問題はこの後です。とにかく時間がかかるのです。私の場合、書類を提出したのが5月上旬。それから琉球銀行の口座で保有していたファンドがすべて売却・現金化されたうえでSBI証券の口座に振り込まれたのが7月13日です。なんと2カ月以上かかりました。こういった機動力の無さが、確定拠出年金のデメリットと言えるでしょう。

しかも私の場合、琉球銀行の口座で保有していたファンドが売却されたのが6月23日。なんとBrexitショックによる株価暴落の前日です。これは助かったと思ったのですが、海外資産に投資するファンドは時差の関係で約定日が1日ずれるので、暴落が直撃した24日の基準価額で売却されてしまいました。これで数万円のマイナスです。すぐにSBI証券のプランでファンドを買い直すことができればいいのですが、7月13日まで資金が振り込まれないので、絶好の買い場を指をくわえて眺めているだけ。ようやく資金が振り込まれた時には、すでに相場はBrexitショック以前の水準を回復していました。まったく不運としか言えません。

まあ私の場合、現金化できるのは20年後ですから、今回の移換作業にともなう運用ロスもしょせんは誤差の範囲に収斂すると思いますし、移換したことによる手数料節約分だけでも十分に元は取れるのですが、なんとなく気分が悪い。このあたりのスピードアップは、確定拠出年金制度で改善すべき点でしょう。また、SBI証券のプランは移換手数料として1080円必要ですが、これは運営管理手数料が無料になることで十分にペイできるので問題ありません。

さて、無事にSBI証券の確定拠出年金口座に資金が移管されましたが、ここからも一作業必要です。移換された資金は一旦、全額が定期預金商品を自動的に購入します。そこでこれを解約して、自分が決めたポートフォリオの配分になるようにスイッチングしなければならない。これが意外と面倒。スイッチング作業はSBIベネフィット・システムズのサイトで行うのですが、慣れないせいもあって、ちょっと戸惑ってしまいました。

加入する金融機関は慎重に選ぼう


今回、移換手続きをしてよく分かったことは、やっぱり個人型確定拠出年金の金融機関選択は慎重するべきだということ。よく比較研究せずに加入してしまい、あとから別の金融機関のプランに移換する場合、手続きは簡単でも時間的な面倒が多いのです。

現在、個人型確定拠出年金はSBI証券のプランがもっともお得です。ただ、9月末から楽天証券も個人型確定拠出年金に参入することを発表しています。
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楽天証券のプランは残高20万円以上で運営管理手数料が無料になります、初年度無料キャンペーンも実施するとのことなので、実質すべての加入者が運営管理手数料無料になります。商品ラインアップが未発表ですが、ここで低コストなインデックスファンドがそろうとSBI証券を超えるお得なプランになる可能性があります。

だから、いまから個人型確定拠出年金への加入を検討している人は、あまり慌てない方がいいでしょう。少なくとも楽天証券の商品ラインアップが発表されるまでは待ったほうがいい。いずれにしても個人型確定拠出年金は制度がやや複雑で、メリットの見極めにもすこし勉強が必要なものです。だから、しばらくは加入先として候補に挙がる金融機関のプランの資料を取り寄せて、じっくりと研究すればいいでしょう。解説書を読んで勉強することも大事です。ちなみに、最新の情報を盛り込んだ解説書としては以下の2冊を挙げておきます。



確定拠出年金は60歳まで換金できませんので、極めて長期の運用になります。言い換えると、加入時期がわずか数カ月変わったところで、最終的な運用成績では誤差程度の影響しかありません。だから、じっくりと研究したうえで、納得も得心もして加入するのが大切なのです。

【ご参考】
SBI証券確定拠出年金プランの資料請求や楽天証券の口座開設はネットから無料でできます。関心のある人は、じっくりと研究してみてください。⇒SBI証券確定拠出年金積立プラン楽天証券
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