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2016年2月19日
順調に含み損が拡大していますー2016年2月の個人型確定拠出年金積立と運用成績
あいかわらずボラティリティの高い相場が続いていますが、今月も淡々と個人型確定拠出年金の積立が行われました(2016年1月拠出分)。順調に含み損が拡大中です。拠出開始来の運用成績はマイナス2.9%となり、前月からさらに悪化しました(2月19日現在)。とくに新興国株式ファンドの下落が非常に大きい。先進国株式ファンドや国内株式ファンドもマイナス圏に沈んでいます。引き続き、我慢の展開が続きそうです。ただ、確定拠出年金を現金化できるのは、まだ20年以上も先の話ですから、現在のように安く買付けて口数を増やすことで平均買付価格を引き下げる時期も必要なのです。引き続き気長に積立投資を続けていくことになります。
現在、個人型確定拠出年金口座で積立投資しているファンドは、以下の通りです(拠出額は毎月23,000円)。
【個人型確定拠出年金(琉球銀行)】
野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合
(信託報酬:税抜0.16%、信託財産留保額なし)
野村DC外国債券インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.21%、信託財産留保額なし)
野村新興国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.55%、信託財産留保額なし)
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX
(信託報酬:税抜0.19%、信託財産留保額なし)
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI
(信託報酬:税抜0.22%、信託財産留保額なし)
野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.56%、信託財産留保額なし)
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.53%、信託財産留保額なし)
とくに下落が激しいのが新興国株式ファンド。すでにマイナス幅は20%近くになっています。先進国株式ファンドも先月に続いてマイナス圏に沈んだまま。これまでかろうじて含み益が残っていた国内株式ファンドもマイナスに転じました。これにより、株式ファンドはすべて含み損の状態です。
一方、債券ファンドと先進国REITファンドは含み益を維持しているので、やはり株式と債券を合わせて持つことによるダメージ軽減効果は無視できません。とくに国内債券は日銀によるマイナス金利導入もあって大きく値を上げました。このため理想とする資産配分からかなりの乖離が生じています。株式の比率が低下し、債券の比率が高まりました。
そこでこのほど買付商品の配分を変更しました。3月から国内債券ファンドの買付は一時停止し、その分を新興国株式、先進国株式、国内株式の各ファンドに回すことにします。これにより、何度かに分けてノーセルリバランスを実施することになります。リバランスは値上がりしたファンドを利確し、値下がりしたファンドをナンピン買いすることにもなりますので、将来のリターンを向上させる可能性がある大切な作業です。
新興国株式への投資については、その必要性や有効性を巡ってインデックス投資家の中でも意見が分かれています。しかし、やはり投資の基本は「成長するところにリターンあり」です。ましてや確定拠出年金を現金化できるのは20年後。20年後の世界を想像したときに、やはり新興国への期待が捨てきれません。今月初めにインドネシアに行ってきましたが、あいかわらず新興国の可能性を肌で感じました。なので、やっぱり新興国にオーバーウェイトしたポートフォリオを維持することにします。
【追記】
個人型確定拠出年金は、国の制度であり、掛金全額が所得控除されるため課税繰り延べ効果による節税メリットが大きいなど資産形成にとって有力な選択肢のひとつです。ただ、金融機関によって手数料や運用商品のコストとラインアップがまったく異なりますので、どの金融機関で加入するのかという選択が重要になります。現在はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券のiDeCoプランがいずれも運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえています。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン
また、個人型確定拠出年金については竹川美奈子さんの金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術と岡本和久さんの自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術が非常に参考になります。関心のある方は、こちらも一読をお薦めします。