2016年2月17日

下落相場のときは、自然な気持ちでリバランス―少しだけ買い増しと積立設定を変更しました



年初からの下落相場で保有資産が大きく目減りした人も多いことと思います。私自身もリスク資産が目に見えて減少しました。株式や投資信託などリスク商品というのは不思議なもので、価格が上昇して高くなっていると買いたくなり、値下がりしていると売りたくなるのが人情というものでしょう。一方で、値段が安くなると買いたくなる逆張り志向の人も少なくなくありません。とくにリスク許容度の範囲内でしっかりと投資できている人は、ついつい買い増ししたくなる。しかし、調子に乗って買いすぎると知らないうちにリスク過剰になる場合もあるので判断が難しいところです。私の場合、こんなときは自然な気持ちでリバランスを行うようにしています。ということで、少しだけ個別株と投資信託を買い増し、インデックスファンドの積立設定も若干変更しました。

私が資産管理でもっとも重視しているのは、リスク資産と無リスク資産の比率です。全資産に占める無リスク資産の割合が最悪でも50%を下回らないようにしながら、リスク資産の割合も40%以上はつねに持っておきたいというやり方です。あくまで個人的な感覚ですが、これくらいの割合がいちばんストレスがない。そして、相場が大きく変動したときは、この基準に従って自然な気持ちでリバランスするようにしています。

年初からの株価下落でリスク資産が大きく減少しました。このため無リスク資産(私の場合は普通預金と定期預金がほとんどです)の比率が大きく上昇していました。そこで、今回も自然な気持ちでリバランスすることにしました。まず、すでに保有しているクラレ(3405)の株を少しだけ買い増し。以前から買い増しのチャンスをうかがっていた銘柄です。最近の株価下落で予想PERは10倍強、PBRは0.8倍まで低下し、配当利回りは3%を超えますから、なかなかお得なバリュエーションでした。

それから投資信託もポートフォリオに占める株式の割合が低下しているので、株式ファンドを少しだけ買い増し。最初は普通にインデックスファンドを買おうと思っていたのですが、おりしもピクテ投信投資顧問が低コストのアクティブファンド、iTrust世界株式をローンチしたので、前にもブログで書いたように今回はこちらを買ってみました。あくまでウエート調整用のスポット購入ですから、遊びもかねてアクティブファンドを組み込むのも悪くないと思っています。

これでリスク資産と無リスク資産のウエートがリバランスされたわけですが、ついでなので積立商品の設定も若干変更しました。日銀によるマイナス金利導入で国内債券ファンドの価格が跳ね上がり、ポートフォリオに占める比率が理想とするウエートから大きく上振れしています。逆に新興国株式ファンドは昨年から下落で大幅減少しています。そこで国内債券ファンドの積立を減額し、その分を新興国株式に回しました。積立総額は変更ぜずに、各ファンドの積立額を変更することでノーセルリバランスを行うことになります。

相場の先行きは誰も確実に予想はできませんので、いま買うべきかどうかなど考えてもあまり意味がないように思います。せいぜい「安いと思うなら、とりあえず買っておけ」といったご機嫌な意見ぐらいしか出てこないわけです。だから現在のようにマーケットが波乱含みのときは、相場観についてあれこれ悩むよりも、リスク資産と無リスク資産の割合が自分のリスク許容度の範囲内に収まっているかどうかを確認し、さらにリスク資産のポートフォリオのバランスがどうなっているかを観察するほうがいい。それがしっかりできていれば、下落相場のときにも自然なリバランスとして買いに向かえるし、逆に相場が過熱しているときは資金投入をセーブするようになる。

結局、資産運用というのは資産「管理」がすべてなわけです。マーケットが混乱しているときは、あまり動かないほうがいいというのは個人投資家の鉄則ですが、なかなか人間はそんなに冷静にふるまえません。つい何かしたくなるのが人情でしょう。国際分散投資をしている人は、それぞれ理想とするポートフォリオの配分があるはずですから、この機会にリバランスを実施すればいいのではないでしょうか。それなら自然体の投資を続けていることになりますから。
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