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2016年1月23日

米国の個別株投資に挑戦します



私は、資産運用のコアとして投資信託の積立投資と国内ETFを保有してきました。インデックス投資は気楽で手間がかからないところが素晴らしいといつも実感しています。おそらく投資が趣味でも仕事でもない普通の庶民にとっては、もっとも合理的で効率的な投資手法でしょう。ただ、インデックス投資はどうしても面白みに欠ける。はっきり言って退屈だし、なにより株式保有の醍醐味である”企業を所有する喜び”がないのが物足りないのも事実です。そこで趣味的に少額ですが国内の個別株への投資もしてきたのです。そして最近、やはり個別株投資も国際分散したいという気持ちが強くなってきました。そこで年初にこのブログでも少しだけ書きましたが、今年は米国の個別株投資にも挑戦することにしました。さいわい年初から米国の株式市場もやや軟調となり、エントリーしやすくなっているのかもしれません。米国株投資用にマネックス証券に口座開設を申し込んでいたのですが、このほど無事に手続きが完了しました。

個別株投資は、市場リスクのほかに分散が効かないことによる個別企業リスクも負いますから、どうしてもリスクが大きくなりますので万人にお薦めできる投資手法ではありません。しかし、投資信託やETFによる投資が投資対象を間接的に所有するのに対して、個別株投資は企業を直接所有するというところに非常な面白さがあります。銘柄選択のための企業研究は大変ですが、これも趣味としては十分に楽しめるものです。

そんなわけで、これまでも趣味的に日本の個別株を保有してきたのですが、これだとアセットロケーション全体で日本株が明らかにオーバーウエートになるという問題がありました。そこで、個別株投資でも国際分散を図るために、新たに米国の個別株への投資に挑戦しようということにしました。基本的に個別株投資もバイ&ホールドによる長期投資が前提ですので、それこそ広瀬隆雄さんの言い方にならって”ピカピカ”の米国企業の株を買ってみようと思ったわけです。

そうやって調べていると、米国株というのは非常に面白い。米国の企業というのは、米国だけの企業ではなく、ほとんどが世界企業です。世界のだれもが知っているような超一流企業のオーナーになれるなんて、じつに痛快ではないですか。また、株式投資のインフラも優れています。まず1株単位で売買できるのが素晴らしい。日本だと個別株投資にはある程度のまとまった資金が必要なのですが、米国株の場合は、それこそ100ドル以下で買える銘柄がたくさんあります。案外、趣味的に少額投資するなら日本株よりも米国株の方が向いているかもしれません。配当が大きいのも魅力的です。

一方、ハードルもあります。まず、銘柄選択のための企業研究が難しい。英語の決算短信を読まなければなりませんし、少なくともYahoo!Financeぐらいは使いこなせないと話になりません。そして、最大の問題は売買や配当受け取りの際の税務処理でした。しかし、この問題は最近になって海外株式を扱っているネット証券が特定口座での対応を開始したことで負担が大幅に軽減されました。今回、米国株投資に挑戦することを決めた最大のきっかけは、この特定口座対応です。

とりあえず口座開設が完了したので、しばらくは銘柄選択のための研究を進めたいと思います。これもまた投資の楽しみ。やっはり株式投資は、買う前がいちばん楽しいような気がします。実際に買付ができれば、またブログで紹介したいと思います。

【ご参考】
米国株・ETFの購入には、通常の売買手数料のほかドル調達のための為替スプレッドがかかります。このため証券会社を選ぶ際に、それぞれのコスト構造を比較する必要があります。現在、ネット証券ではマネックス証券、SBI証券、楽天証券が海外株を取り扱っています。以下に簡単なコスト比較を載せておきます。



単純比較すればマネックス証券が最も低コストとなりますが、SBI証券は住信SBIネット証券で調達したドルを証券口座に外貨送金できるので、為替スプレッドが割安。住信SBIネット銀行は毎月25日に「外貨特BUY日」として為替スプレッドを無料にしているので、これを活用すれば、さらに低コストでドルを調達することができます。このため、少額取引中心ならマネックス証券、ある程度まとまった資金(80万円程度以上)を投資するならSBI証券がお得です。

また、NISA口座を開設している場合は、3社とも売買手数料が無料、もしくは実質無料となります。この場合、住信SBIネット銀行でドルを調達してSBI証券で取引するのがもっとも低コストで米国株・ETFに投資する方法となります。ただし、取り扱い銘柄はマネックス証券の3000銘柄以上に対してSBI証券は約1400銘柄と大きな差がありますので、こちらも注意が必要です。

米国株が取引可能なネット証券は、いずれもインターネットから無料で口座を開設できます。⇒マネックス証券SBI証券楽天証券

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