2015年12月20日

2015年12月の個人型確定拠出年金積立と11月の運用成績



早いもので、もう12月となり2015年もあとわずかです。予想されていたことですが米国の利上げもあて、世界の株式相場は新しい段階に入ったともいえそうです。日本の株式市場も、なんだかフラフラしていて心もとないですね。新興国は、あいかわらずグダグダです。そんなまだら模様の市場環境ですが、個人型確定拠出年金の積立が淡々と実行されました(11月拠出分)。あいかわらず市況がパッとしないので、拠出開始来の運用利回りは年利換算5.52%となり(12月20日現在)、前月から少し低下しました。

現在、個人型確定拠出年金口座で積立投資しているファンドは、以下の通りです(拠出額は毎月23,000円)。

【個人型確定拠出年金(琉球銀行)】
野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合
(信託報酬:税抜0.16%、信託財産留保額なし)
野村DC外国債券インデックスファンド
(信託報酬:税抜0.21%、信託財産留保額なし)
野村新興国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.55%、信託財産留保額なし)
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX
(信託報酬:税抜0.19%、信託財産留保額なし)
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI
(信託報酬:税抜0.22%、信託財産留保額なし)
野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.56%、信託財産留保額なし)
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)
(信託報酬:税抜0.53%、信託財産留保額なし)

先進国株や日本株は比較的落ち着いていたのですが、新興国株がサッパリ。絶賛、含み損が拡大中です。いまの調子だと、そろそろリバランスとして新興国株式ファンドを追加購入する必要がありそうです。その場合、国内債券ファンドが増加していますので、こちらを一部売却することになるでしょう。

リバランスは、見方を変えると値上がりしている商品を一部利益確定し、値下がりしている商品をナンピン買いする行為ですから、ポートフォリオ全体のリターン向上に有効だとされています。確定拠出年金の場合、口座内でのファンド売却に課税されませんので、この利点を生かして定期的にリバランスを実施することが重要です。

なお。11月末日までの最終的な運用成績は年利換算7.85%でした。琉球銀行の確定拠出年金加入者全体の中央値は10.75%でした。やはり新興国株式のウエートが高い分、中央値を大きく下回っています。

個人型確定拠出年金は、国の制度であり、掛金全額が所得控除されるため課税繰り延べ効果による節税メリットが大きいなど資産形成にとって有力な選択肢のひとつです。ただ、金融機関によって手数料や運用商品のコストとラインアップがまったく異なりますので、どの金融機関で加入するのかという選択が重要になります。
【追記】
現在はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券のiDeCoプランがいずれも運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえています。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

また、個人型確定拠出年金については竹川美奈子さんの金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術と岡本和久さんの自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術が非常に参考になります。関心のある方は、こちらも一読をお薦めします。

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