2015年9月20日

プロ投資家でもタイミング良く資産配分を変えることは困難だ

モーニングスターに非常の面白い記事が載っていました。現在、世界的に相場のボラティリティーが高まっているわけですが、そこではプロ投資家といえども資産配分を効果的に変更することはできなかったそうです。

プロが決める資産配分でも上昇から急落までをうまく乗り切ったのは2割程度(モーニングスター)

こうした現実は、市場環境に応じてプロのファンドマネージャーが効果的に資産配分を変更し、リスク低減とリターン向上を目指すなどとうたったリスクコントロール型やフレキシブルアロケーション(機動的に投資比率を変更)型バランスファンドの有効性に疑問を投げかけるものだといえるでしょう。

モーニングスターの記事によると、8月の急落局面で、うまく立ち回れたバランスファンドは、ほとんどなかったそうです。また、比較的うまく乗り切れたファンドの約90%が純資産が大きく、運用期間の長いファンドだそうです。一方で、まったく結果が出なかったのがリスクコントロール型やフレキシブルアロケーション型のバランスファンドだったとして、次のようにまとめているます。

近年、設定が相次いだリスクコントロール型やフレキシブルアロケーション(機動的に投資比率を変更)型などで3つの条件を満たすファンドはほとんどなかった。前者では、常に下振れを意識して抑制することで上振れも抑えられている、後者では相場環境に応じた適切な資産配分を実施できなかった可能性などが考えられる。

結局、相場の変化というのはプロ投資家でも事後的にしかわからないケースが多く、機動的な資産配分変更といっても単なる順張り・トレンドフォローの行動になってしまいます。そこで相場が急転すると、かえって下落が大きく、戻りが鈍いという最悪の結果となりやすい。やっぱり、相場の変化に対して動きすぎるのは墓穴を掘るケースが多いという例でしょう。

こういった現実を見ると、リスクコントロール型やフレキシブルアロケーション型バランスファンドのうたい文句である「プロが機動的に資産配分を変更し、リスクを抑えながらリターンの向上を狙う」といった目論見書の言葉が、たんなる能書きにすぎないことがよくわかります。私はバランスファンド自体は好きですが、やはり時価総額加重平均やGDP比率、あるいは均等配分など機械的に資産配分を固定し、リバランスを行うことで分散効果とリバランスボーナスを獲得していく方法がもっとも効果的ではないかという思いを強くします。
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