2023年4月18日

ハイイールド債券に警戒―「iTrust世界株式」の2023年3月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2023年3月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の3月の騰落率は-0.01%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-0.43%でした。3月は参考指数をアウトパフォームしています。ここにきて欧米で金融不安が高まるなど不安定な市場の中で、ほぼ横ばいを維持しました。ただ、金融不安を背景にピクテはとくにハイイールド債券への警戒を呼び掛けています。

3月は金利上昇による債券価格下落をきっかけに米地銀、シリコンバレー銀行(SVB)が破綻し、欧州でもクレディ・スイスが経営危機となりUBSによって救済買収されるなど金融不安が高まりました。このため株価も不安定な状態で推移しました。各国の金融当局や中央銀行の迅速な対応によって危機が本格化することはありませんでしたが、依然として警戒感が漂っています。

ピクテは、「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポー「Barometer」4月号でも「銀行を巡る信用不安は緩和しつつも、難局は続く」と指摘しています。とくに警戒しているのがハイイールド債券。銀行の信用不安を受けてハイイールド債のイールド・スプレッド(国債との利回り差)は拡大していますが、まだデフォルトリスクを完全には織り込めていないと見ています。実際、SVBの破綻では劣後債が全損となりました。

株式だけでなく、しばらくは債券投資家にとっても不安定な経済情勢が続きそうです。
2023年4月16日

ポートフォリオを攻撃的に変える―ひふみ投信の2023年3月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2023年3月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。3月の騰落率は+0.61%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.70%でした。純資産残高は3月31日段階で1437億円(前月は1433億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7259億円(前月は7203億円)となりました。3月は参考指数をアンダーパフォームしています。ただ、市場の地合いはかなり良くなっているようで、ポートフォリオを攻撃的に変えていくそうです。
2023年4月12日

「eMAXIS Slim」は「『Tracers』を相手にせず」か(追記あり)

 

昨日、日興アセットマネジメントが信託報酬0.05775%(税込み)の全世界株式インデックスファンド「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」を新規設定するという情報をお伝えしました(超弩級の低コスト全世界株式インデックスファンドが日興AM「Tracers」シリーズに登場か)。そこで三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」が従来の戦略通り追随して信託報酬を引き下げるかが焦点になる指摘したのですが、どうやら対抗値下げはしないのではという報道がありました。


どうやら「eMAXIS Slim」は「『Tracers』を相手にせず」ということになる可能性が出てきました。
2023年4月11日

超弩級の低コスト全世界株式インデックスファンドが日興AM「Tracers」シリーズに登場か

 
凄いニュースが入ってきました。日興アセットマネジメントが信託報酬0.05%台の全世界株式インデックスファンドを新規設定するとのことです。


まだ正式発表されていませんので明確なことは言えませんが、まさに超弩級の低コストです。2024年から始まる新NISAに向けて、インデックスファンドの低コスト競争が新たな局面に入る可能性が高まりました。
2023年4月9日

インフレ時代の買い物は、欲しいと思った時が“買い時”―欧米製革靴の値上げがエゲツない

 

先日、ちょっと思うところがあってトリッカーズの短靴「バートン」を購入したという記事をアップしました(トリッカーズの「バートン」をちょっと思うところがあって購入)。今回は、その“思うところ”について書いておこうと思います。現在、世界的なインフレによってあらゆるものの値段が上がっているのですが、革靴も例外ではありません。とくに欧米製革靴の値上げがエゲツない。プライズレンジのカテゴリーが変わるぐらいのものが増えてきました。そこで改めて思ったのは、「インフレ時代の買い物は、欲しいと思った時が“買い時”」ということです。
2023年4月5日

只今、賃上げ闘争中

 

ちょっと事情があって、今年から勤務先の労働組合で委員長を務めることになりました。只今、賃上げ闘争の真っ最中です。

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