2018年8月1日

投資でもっとも恥ずかしい行為は、損をした時にそれを人のせいにすること



投資を始めるに際して、いろいろな人(それは専門家であったり、商業メディアであったり、あるいは個人ブロガーだったりします)の意見を参考にするというのよくあることです。投資というのはどこまでも実践的な営みですから、それを勉強しようとすると、どうしてもそういった方法を取らざるを得ないものだからです。ただ、ひとたび自分が投資すると決め、実際に資金を投じた瞬間、それは徹頭徹尾、自己責任原則が貫徹される世界でもあります。だから個人投資家といえども、ひとたび投資家となった以上は守らなければならない大切な規矩がある。それは、たとえ投資によって損失を被ったとしても、それを他人のせいにしてはいけないということです。投資でもっとも恥ずかしい行為は、損をすることではありません。損をしたときに、それを人のせいにすることです。
2018年7月31日

「EXE-i」シリーズの第5期運用報告書を読む―当期も順調に実質コストが低下しました



私がSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で愛用しているパッシブ型ファンドにSBIアセットマネジメントの「EXE₋i」シリーズがあります。海外ETFに投資するファンド・オブ・ファンズ(FoF)なので純粋なインデックスファンドではありませんが、海外ETFを活用することで低コストなパッシブン運用を可能にしたファンドです。このほど第5期(2017年5月13日~2018年5月14日)の運用報告書が出たので、騰落率や実質コストを確認します。
2018年7月28日

丸井グループの「tsumiki証券」戦略を読み解く―ライフスタイル商品としての積み立て投資



クレジットカード「エポスカード」や百貨店「マルイ」を展開する丸井グループがこのほど証券事業への参入を発表しました。

tsumiki証券(予定)はじまります~2018年9月 口座開設スタート~(丸井グループ)

関係機関の手続きが完了すれば、2018年9月から「tsumiki証券(予定)」がスタートします。積み立て投資への特化、クレジットカード決済による投資信託購入など、さすが異業種からの参入らしく従来の金融機関とは事業コンセプトが根本的に異なります。さらに商品ラインアップも極めてユニーク。近年話題の超低コストインデックスファンドなどはなく、直販・独立系運用会社のファンド4本だけでのスタートです。こうした内容にインデックス投信ブロガーの中には戸惑い(場合によっては若干の失望)もあるようですが、私は「なるほど!そういうことか」と思いました。実に練り込まれた戦略がうかがえたからです。それは“ライフスタイル商品としての積み立て投資”という新しいカテゴリーを創出しようとする試みではないでしょうか。
2018年7月25日

積み立て投資で有利な資産クラスとは―今月の積み立て投資(2018年7月特定口座)



猛烈な暑さですっかり夏バテ気味です。証券会社のサイトにログインするのも億劫な季節ですが、自動積み立てサービスを活用しているので7月も淡々と積み立て投資の買付が約定していました。ところで積み立て投資を実践する際に注意しなければならないポイントの一つに、投資している資産クラスの価格が大きく上昇したからといって、積み立て投資家が大きく儲かるとは限らないということがあります。逆に投資している資産クラスの価格がそれほど上昇しなくても、積み立て投資なら意外と儲かってしまうというケースもあります。では、積み立て投資で有利な資産クラスとは何か。このあたりに積み立て投資の面白さがあります。
2018年7月23日

同じ8資産均等型でも「eMAXIS Slim」と「ニッセイ<購入・換金手数料なし>」は直接比較できない全く別の商品



バランス型インデックスファンドは資産配分のコンセプトがその商品の魅力と言えるのですが、中でも根強い人気があるのが8資産均等型です。日本、先進国、新興国の株式、債券、REITをそれぞれ均等保有するというコンセプトは「どうせ、どれが値上がりするのか分からないのだから、全部均等に買っておけ」という割り切った発想が清々しいからでしょう。そして8資産均等型のバランス型インデックスファンドとして注目なのが極めて低コストを実現した「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)」です。このため8資産均等型のバランス型インデックスファンドに投資しようとする場合、この2商品から選ぼうと考えている人も多いのでは。しかし、ここで注意して欲しいことがあります。じつはこの2ファンドは同じ8資産均等型ですが、投資対象が少し異なる。つまり直接比較はできない全く別の商品となっているのです。
2018年7月22日

米国株はアンダーウェイト、日本株はフルオーバーウェイト―「iTrust世界株式」の2018年6月の運用成績



サテライトポートフォリオで少額だけ積み立て購入しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2018年6月次運用報告が出たので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の6月の騰落率は-0.44%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+0.82%でした。ここ数カ月、参考指数に対してアンダーパフォームが続いており、調子を落とし気味です。なんとか巻き返して欲しいところです。ここにきて再び相場のキャラクターが変化しつつあるようなので、ポートフォリオの組み替えも少し行われているようです。ちなみにピクテは米国株をアンダーウェイトとする一方、日本株はフルオーバーウェイトを推奨しています。

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