2017年7月8日

GPIFの2016年度の運用実績は7兆9363億円のプラスに―インデックス投資ナイトにもやってくる



年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2016年度(16年4月~17年3月)の運用実績が発表されました。資産残高の収益額は7兆9363億円のプラスに、収益率は+5.86%でした。これにより資産総額は144兆9034億円となり、市場運用開始来で過去最高の資産額となっています。

平成28年度業務概況書(GPIF)

2015年度は期間収益がマイナスとなり一部メディアでも批判されたわけですが、16年度は一転して前年のマイナスを取り返し、さらに資産を上積みしています。しょせん相場は浮き沈みのあるものですから、減るときもあれば増えるときもある。これが「短期的な収益に一喜一憂するな」という意味です。
2017年7月7日

毎月分配型投信を批判するのに屁のツッパリはいらんですよ



SNSなどを見ていると、いまだに金融機関関係者とおぼしきアカウントが毎月分配型投信を正当化する発言がときおり目につきます。内容はだいたいパターンがあって、「毎月分配を求めるシニア層は長期的なリターンよりも月々の安定したキャッシュフローを求めているのだから、毎月分配型投信にはそれなりの存在意義がある」というもの。このうち、「シニア層は長期的なリターンよりも月々の安定したキャッシュフローを求める」というのは、ある意味で正しい。でも、それが「毎月分配型投資にはそれなりの存在意義がある」という結論に至るところが欺瞞的なのです。そもそも、これまで毎月分配型投信が散々に批判されてきたのは「毎月分配」というコンセプトが悪いからではなく、商品が劣悪だったからです。ここに毎月分配型投信を薦める金融機関の欺瞞とご都合主義がある。その前ではどんな理屈も意味がない。屁のツッパリはいらんですよ。
2017年7月5日

まずはマイクロソフトとアマゾンに投資―ひふみ投信の2017年6月の運用成績



サテライトポートフォリオの一部として保有している「ひふみ投信」の2017年6月次運用報告書が出ました。「ひふみ投信」の6月の騰落率は+1.4%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+3.0%でした。純資産残高は6月30日段階で673.1億円(前月は606.4億円)、受益権総口数は15,926,841,841口(前月は14,556,120,357口)でした。久しぶりに参考指数をアンダーパフォームしてしましたが、6月も現金比率が約10%と比較的高いので仕方ない面があります。それよりも注目は6月から新たに米国株をポートフォリオに組み入れたことです。注目の銘柄は、マイクロソフト(MSFT)とアマゾン(AMZN)でした。
2017年7月4日

GPIFがESG投資を開始―これも機関投資家に課せられた社会的責任か



年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がこのほど、日本株のパッシブ運用部分で環境や社会、企業統治などの非財務的要素を考慮した「ESG投資」を開始したと発表しました。

ESG指数を選定しました(GPIF)

3つの指数を採用し、約1兆円を振り分けるそうです。ESG投資に関しては様々な意見があるのですが、年金基金などがこれを採用するのは世界的な流れでもあります。これも機関投資家に課せられた社会的責務ということでしょうか。
2017年6月29日

イオン銀行のiDeCoプランは良心的―運営管理手数料無料で選択肢の有力候補に浮上



すでに何人かのブロガーさんが報告していますが、7月3日からイオン銀行が個人型確定拠出年金(iDeCo)に参入します。

イオン銀行のiDeCo(イオン銀行)

なんと運営管理手数料は無条件で無料(国民年金基金連合会への手数料月額105円と事務委託先金融機関への手数料月額66円はすべての金融機関のプラン共通で必要)。商品ラインアップも「たわらノーロード」シリーズなど低コストなインデックスファンドが揃っています。さらにユニークなアクティブファンドとして「ひふみ年金」もラインアップしているところが憎いですね。SBI証券、楽天証券、みずほ銀行と並んでiDeCoプランの選択肢として有力候補に浮上したと思います。
2017年6月27日

タカタのような破綻企業の株は買っていはいけない―今月の積立投資(2017年6月特定口座)



相変わらず歯槽膿漏の調子が悪いです。歯医者でのメンテナンスやや日常の洗浄を強化したことで全体的には調子が上がってきたのですが、とくに悪化している歯1本の歯茎の腫れがなかなかひかない。おかげで最近は投資どころではりません。やっぱり体調不良などが続くとインデックスファンドの積み立てなど“ほったらかし投資”は本当に楽なのです。個別株投資なら、こうはいきません。とくに最近は優良企業と見られていた企業が突然に経営危機に陥ったりしますから。

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