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2025年12月27日

2026年も株式に強気―「iTrust世界株式」の2025年11月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2025年11月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2025年11月の騰落率は-0.86%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+1.6%でした。残念ながら11月も参考指数を大幅にアンダーパフォームしています。さて、2025年もあとわずかですが、2026年の市場環境に関してピクテは株式への強気姿勢を継続しています。

11月は、これまで上昇が続いたテクノロジー銘柄のバリュエーションに割高感も出てきたことから、やや調整局面となり、株価指数もわずかな上昇にとどまりました。業種別では、ヘルスケア、コミュニケーション・サービスなどが上昇した一方、情報技術、資本財・サービスなどが下落しています。

さて、2025年もあとわずかとなり、まもなく2026年が始まります。26年の市場環境に対してピクテは「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」12月号で展望しています。これによると、26年の世界の実質GDP成長率は2.6%と予想され、インフレ圧力も抑制されると見ています。各国の中央銀行も緩和的な姿勢を強めており、株式市場にはサポート材料がそろうことになりそう。このため26年も株式に対しては強気の姿勢です。

地域別では、中国を含む新興国に期待。とくにグローバルAIサプライチェーンにおいて不可欠な役割を果たしている企業が域内に増えてきていることなどが理由です。業種別ではヘルスケア・セクターをオーバーウェイト推奨に引き上げました。。薬価に関するネガティブなニュースのほとんどがすでに株価に織り込まれており、M&Aの増加などの業界固有の要因とマクロ要因(経済成長の落ち着き)の両方がサポート材料になるとのことです。

ピクテの予想がどこまで当たるかは分かりませんが、いずれにしても26年も平穏な株式市場であって欲しいと願わずにはいられません。

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