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2025年12月22日

保有銘柄の絞り込みで勝負に出る―ひふみ投信の2025年11月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2025年11月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。11月の騰落率は+0.94%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.42%でした。純資産残高は11月28日段階で1928億円(前月は1915億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は9822億円(前月は9768億円)となりました。残念ながら11月も参考指数をアンダーパフォームしています。苦しい運用が続いている「ひふみ投信」ですが、保有銘柄を絞り込みがさらに進み、勝負に出ています。

11月は、AI関連銘柄が調整局面となったことでに系平均株価は下落したのですが、バリュー株への循環物色が進んだことでTOPIXは上昇して終わりました。こうした中、「ひふみ投信」は引き続きに長期的に業績を伸ばしながら企業価値を向上できる企業への投資を強化するポートフォリオ改革を進めています。

例えば、このきて伊藤忠商事、丸紅、三井物産を買い増していますが、これは総合商社銘柄全般への投資ではなく3社への集中投資であり、それぞれの成長ストーリーを評価した上での投資判断となっています。こういった調子で保有銘柄の絞り込みがさらに進んでおり、11月末段階での保有銘柄数は83銘柄となり、10月末の90銘柄からさらに減少しました。

ここ数年、苦しい運用が続いている「ひふみ投信」ですが、いよいよ勝負に出たと感じます。保有銘柄の絞り込みは、市場平均に追随するのが難しくなる半面、上手くいけば大幅なアウトパフォームが期待できます。ある意味でアクティブファンドらしい戦略です。保有銘柄を増やせば一種の疑似インデックスファンド化してしまいますから。今後、こうした戦略が吉と出るか凶と出るか、受益者として見守りたいと思います。

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