サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2025年10月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2025年10月の騰落率は+5.22%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+5.81%でした。残念ながら10月も参考指数をわずかにアンダーパフォームしています。ピクテとしては引き続き株式、とくに新興国株式のオーバーウェイトを推奨していますが、新興国に関しては幅広く分散投資することを強調しているのが興味深いです。
10月は、米国の政府機関閉鎖などが懸念材料となりましたが、堅調な企業業績を受けて引き続き市場のセンチメントは楽観的に推移し、株価も上昇して終えました。ハイテク銘柄が牽引する構図も続き、あわせて米中の通商交渉妥結への期待も相場を押し上げています。業種別では、情報技術、ヘルスケア、公益事業などが相対的に大きく上昇した一方、不動産、金融、一般消費財・サービスなどは下落しました。
現在の相場の好調が年末まで続くのかというのが今後の焦点となってきます。これに対してピクテは「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」11月号で、世界経済の流動性環境が極めて良好なことや、企業業績の堅調さ、第4四半期(10~12月)は株価が上昇いやすいという季節性も踏まえて、年末まで楽観的な雰囲気が続く可能性が高いと見ています。
とくに新興国株式に対する期待を継続しており、グローバルサプライチェーンによってAI関連移出の恩恵を受けていることに注目しています。ただ、面白いのは「AI関連の支出ブームの恩恵を受けた中国、韓国、台湾に集中するのではなく、幅広い新興国で投資を分散することが有効」と指摘していること。インドのバリュエーションは魅力的であり、ラテンアメリカとくにブラジルは大幅な利下げの余地があることが見逃せません。
もともと新興国というのはリスクの大きい投資先ですから、やはり可能な限り分散投資することでリスクを低減するというのがセオリーと言うことになるのでしょう。
