SBI証券のオリジナルプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の8月買付(7月拠出分)の定例報告です。引き続き順調な相場を背景に、資産評価額は過去最高となっています。また、積立の主力ファンドであるSBIアセットマネジメントのパッシブ型ファンド「EXE-i」シリーズの信託報酬がこのほど引き下げられました。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.09889%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.086%+投資対象ETF信託報酬0.07%程度)
「EXE-i全世界中小型株式ファンド」(0.17%+投資対象ETF信託報酬0.058%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
8月も株価は好調に推移したため、iDeCo口座の評価額も8月23日段階で累積損益率が+84.2%となり、資産評価額とともに過去最高となっています。あいかわらずインフレが続いており、日々の購買力はジワジワと削られているのですが、少なくともiDeCoによる老後資金作りは今のところインフレに負けない状態を維持しています。
そんな中、8月13日付で「EXE-i」シリーズの信託報酬が引き下げられました。以下、SBIアセットマネジメントからのリリースです。
実際の引き下げ幅はわずかですが、やはり既存ファンドの信託報酬を継続的に引き下げる姿勢は大いに評価できます。また、「EXE-i」シリーズは、どちらかというと地味なファンドですが、それでもSBI証券のiDeCo(オリジナルプラン)で拠出を続けている加入者にとっては、ポートフォリオのコアになる非常に重要なファンド。それに対してSBIアセットマネジメントが引き続き重要な商品として力を入れ続けていることは、やはり受益者として非常に心強い(日本の運用会社は、新規設定したファンドばかり力を入れて、既存ファンドは放置するという悪弊を長年にわたって続けてきましたから)。
運用会社が、このように既存ファンドのブラッシュアップを続けることで、受益者は安心して今後のファンドの保有・積立を継続することができます。購入商品の制限があるiDeCoの場合、その重要性が一段と高い。それだけに今回のSBIアセットマネジメントの行動を高く評価します。そして、こういった動きはなにもSBIアセットマネジメントだけに限りません。近年、運用会社各社が、既存ファンドの信託報酬を継続的に引き下げる動きが多くなっています。ようやく日本の運用会社も、当たり前のことを当たり前のようにゆるようになったわけであり、やはり個人投資家にとっての投資環境が改善していることを実感します。時代は、確実に変わったといえるでしょう。
【関連記事】