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2025年2月20日

なにか仕掛けている気配―ひふみ投信の2025年1月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2025年1月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。1月の騰落率は+0.26%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+0.14%でした。純資産残高は1月31日段階で1708億円(前月は1716億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は8606億円(前月は8595億円)となりました。久しぶりに参考指数をアウトパフォームしています。また、組み入れ銘柄もかなり変わり、ここにきて“なにか仕掛けている気配”を感じさせます。

1月の日本株市場は、円高進行や米国の輸出規制の影響などで軟調に推移し、日経平均がマイナス、TOPIXも横ばいで推移する軟調となりました。ただ、小型株優位の相場展開となり、とくに割安株が物色される傾向が強くなっています。このため中小型株の組み入れ比率が高い「ひふみ投信」もTOPIXをアウトパフォームすることができました。

久しぶりに参考指数を上回ったことで受益者としてもひと安心ですが、さらに気になったのが組み入れ上位銘柄の顔ぶれ。前月から大きく変化しています。なんと組入れ比率1位の突如としてフジ・メディア・ホールディングスが登場します。受益者に配信される「ひふみセミナー」では、PBRの低さ、不祥事をきっかけとしたガバナンス改革への期待などを踏まえた純投資だと最高運用責任者である藤野英人さん自身が語っていましたが、もちろん100%真にうけていません。

同じように組み入れ比率上位に入っているパナソニックホールディングスや富士通も気になる。ともにトレンドであるIT関連銘柄ですが、やはりグループ再編や事業ポートフォリオ改革に取り組んでいる企業なのが共通しています。

こういうのを見ると、“なにか仕掛けている気配”を感じます。そういうことを考えるのもまたアクティブファンドの楽しみ方でしょう。はたしてフジ・メディア・ホールディングスへの投資が吉と出るか凶とであるか。お手並み拝見といきましょう。

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