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2025年1月28日

米国株が力強い―「iTrust世界株式」の2024年12月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2024年12月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2024年12月の騰落率は+5.28%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+4.08%でした。久しぶりに参考指数をアウトパフォームしました。

12月は米国の雇用情勢が緩和傾向となったことで利下げへ観測が高まったことや、中国の景気刺激策への期待から株価は上昇基調で始まりました。その後、米国の経済予測から25年は利下げがペースダウンするとの見方が広がり、株価も下落に転じています。ただ、ファンドの基準価額は円安効果で大きく上昇しています。業種別では、一般消費財・サービス、情報技術、コミュニケーション・サービスなどが上昇した一方、不動産、エネルギー、公益事業などが下落しています。

さて、米国では第二次トランプ政権が発足し、市場は様々な政策変更リスクにさらされているわけですが、「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」1月号によると、ピクテは株価の先行きに対して強気の見通しを持っており、オーバーウェイト推奨となっています。とくに米国株はもう一段の上昇が期待できるとしています。企業の自己資本利益率が約18%に達するなど力強い成長が続いていることや、市場のマインドを勘案すると、さらに10%程度の上昇もあり得るとのことです。

もっとも、米国株のバリュエーションはかなり割高となっているので、この点に関しては注意を促しています。まあ、株価とは“不安の中で成長する”ものですから、今年はトランプ政策の影響に不安を感じながら、マーケットと向き合うことになるののでしょう。

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