SBI証券のオリジナルプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の11月買付(2024年10月拠出分)の定例報告です。ここにきて日米ともに政策の先行きが不透明となり、株式市場も政治リスクを抱えているのですが、いまのところ大きなショックは受けてらず、iDeCo口座の評価額も過去最高に迫る数字になっています。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.09889%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.096%+投資対象ETF信託報酬0.0705%程度)
「EXE-i全世界中小型株式ファンド」(0.18%+投資対象ETF信託報酬0.054%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
ここにきて株式市場も比較的堅調に推移していることもあり、iDeCo資産の評価額は11月28日段階で累積損益率が+77.5%となり、収益率と絶対額ともに過去最高に迫る数字となっています。
現在、株式市場は大きな政治リスクを抱えています。米国ではドナルド・トランプ氏が大統領に当選し、再び政権を握ることになりました。日本も衆議院選挙で自民党・公明党の連立与党が過半数を確保できず、国民民主党などとの協力なしには政権を維持できなくなっています。日米ともに今後、経済政策が大幅に変更される可能性があり、その場合は市場への影響は確実でしょう。
ただ、難しいのは“政治リスク”はマイナス方向にだけ作用するとは言い切れないところ。実際に、前回のトランプ政権発足時には、俗にいう“トランプ・ラリー”によって株価は急上昇しました。あのとき、政治リスクを嫌って事前に手仕舞いしていた投資家は、まったく儲け損ねたわけです。
結局、先行きが不透明な時ほど、市場に対してニュートラルに構えるというごく当たり前の処方箋しかないということでしょう。iDeCoに限らず、積立投資家はこんな時こそ慌てずに通常の積立を継続することが大切になるというわけです。そんなことを考えながら、とりあえず今後も現在の資産配分で淡々と拠出を続けていくことになります。
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iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』、山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』、田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』などが優れた解説書ですが、最新の制度改正にも対応した入門書として竹川美奈子さんの『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』と大江加代さんの『最強の老後資産づくり iDeCoのトリセツ 2022年施行 法改正完全対応版』を挙げておきます。