サイト内検索
2024年7月18日

前月に続き参考指数をアウトパフォーム―「iTrust世界株式」の2024年6月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2024年6月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2024年6月の騰落率は+6.8%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+5.92%でした。前月に続いて参考指数をアウトパフォームしています。3カ月リターンでも参考指数を上回っており、ここにきて好調な運用が続いています。

6月はフランスの国民議会選挙で極右政党躍進の可能性が高まった(最終的には左派連合が勝利)ことなどで欧州株を中心に不安要素が高まりましたが、米国の経済指標や下振れし、インフレ率も伸びが鈍化したことで利下げへの期待が高まり、株価を押し上げました。業種別では、情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスなどが相対的に大きく上昇し、素材、公益事業などが下落しています。「iTrust世界株式」の保有銘柄を見ると、エヌビディア、台湾セミコンダクター、アマゾン・ドット・コムなどはあり、これら銘柄が好調な運用成績に寄与しています。

今後の見通しに関してもピクテは強気の姿勢を強めています。「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」7月号によると、インフレ懸念が徐々に後退しており、経済の先行きは明るいとの見通しが株式市場で強まっているとか。このため引き続き株式をオーバーウェイト推奨しています。

中でも期待するのが、こちらも引き続きユーロ圏株とスイス株、そして日本株です。ユーロ圏株はバリュエーションが割安であり、スイス株は“ハイクオリティ銘柄”が多いため。そして日本株は企業のガバナンス改革の進展に加えて、緩和的な金融政策と円安の継続による恩恵が大きいと考えているためです。。勢いが衰えつつあるとはいえ、企業業績予想の上方修正も続いていることも好材料です。

ここにきて好調な運用が続いている「iTrust世界株式」ですが、受益者の1人として引き続き頑張って欲しいと思います。

関連コンテンツ