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2024年7月14日

割安株を強化するタイミング―ひふみ投信の2024年6月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2024年6月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。6月の騰落率は+1.72%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.45%でした。純資産残高は6月28日段階で1808億円(前月は1778億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は8832億円(前月は8677億円)となりました。久しぶりに参考指数をアウトパフォームしました。ここにきて日本の金利状況に変化が見えることから、成長株ではなく割安株を強化するタイミングだと指摘しています。

6月の株式相場は世界的にはまだら模様でしたが、日米が堅調に推移しました。米国は経済指標にやや下振れが見えたことで金利引き下げ期待からハイテク株を中心に株高傾向が続きました。日本はバリュエーション面での魅力から押し目買いもあって下値が堅い傾向が続いています。それまで蚊帳の外だった小型グロース株を拾う動きも散見され、月後半には機関投資家のリバランスの影響もあって出遅れを取り戻す上げとなっています。

2024年も前半が終了しましたが、今後の運用に関して運用責任者の藤野英人さんは「日本の金利環境が変わりつつあります。物価が2%上昇する中、日銀の行動が遅れる可能性があり、金利上昇が予想されます。このため、成長株より割安株の調査を強化するタイミングです」と指摘しています。

ひふみ投信といえば、どちらかというとグロース株を得意とするイメージがありますが、バリュー株に関しても実績があります。今後、どういったポートフォリオへと組み替えていくの期待して見守っていこうと思います。

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