2024年5月2日

今年もメーデーのデモに参加

 

5月1日はメーデーということで、今年も組合休暇を取得してデモ行進に参加しました。あいにくの雨模様で参加者は例年夜少し少なかったですが、今回も同業者の組合で組織する地域産別労組協議会でデモ後に懇親会も開き、いろいろと情報交換をしています。

私の所属する労働組合は全労連に加盟しているので、メーデーデモは本式の5月1日に実施しています。私は昨年から単組の委員長をしているのですが、それ以外に同業者の組合で組織する地域産別労組協議会の代表幹事を10年以上続けているので、毎年メーデーは率先して参加しています。

デモ後の懇親会では他の労組といろいろと情報交換をしましたが、私が働いている業界は斜陽産業なので、どの組合も経済的に厳しい状況が続いています。やはり急激なインフレに賃上げが追い付かず、実質賃金が目に見えて低下しています。こういう時こそ、労働組合が頑張って、少しでも労働条件を改善するようにしなければならないということで意見が一致します。

現在、世界的に労働分配率が低下しています。これに労働者が対抗する方法のひとつとして、私は株式投資によって資本から剰余価値を取り戻すことを主張しているのですが、それだけでは不十分。なぜなら、労働者が株式投資によって得ることのできる収益というのは、剰余価値の一部にすぎないからです。資本が獲得した剰余価値のうち、一部は既に拡大再生産のために再投資されているのですから。

だから、やはり労働運動によって労働分配率を高めていくという労働者にとって正攻法の活動がめちゃくちゃ重要なのです。現代の先進国における労働者は、投資と労働運動という二正面作戦を戦うことを余儀なくされている時代になっているのです。それが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが。

そして、デモのような実際の運動を馬鹿にしてはいけません。労働組合にとって組織力こそが力の源泉です。デモンストレーションを通じて労組の組織力を具体的に見せつけることで、ようやく企業も労働組合の存在を無視できなくなるのです。ネットなどでグチグチと文句を言っているだけでは何も始まらないのです。

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