2024年4月30日

下げ相場がないと積立投資は儲からない―今月の積立投資(2024年4月NISA口座)

 

4月は久しぶりの海外出張などがあり、非常に忙しい月でした。それでも毎月の積立投資は自動化されているため、いつも通りに買付けが実行されています。今年から新NISAがスタートしたことで積立投資を新たに始めた人も多いことでしょう。そんな中、ここにきて相場はやや下げ基調に。年初から積立している人のNISA口座は含み損になっているケースも多いと思います。そうなると、早くも「NISA損切り民」なる言葉がメディアに登場しました。なのでベテラン積立投資家にとっては当たり前の話なのですが、「下げ相場がないと衝立投資家は儲からない」という大原則を確認したいと思います。

4月に購入したのは以下のファンドです。

「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.0899% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス」
(信託報酬:税抜0.27% 信託財産留保額:なし)

このうち、「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス」はVポイントを使っての少額購入。以前からやっている「クレカのポイントで世界の不動産に投資する」という夢のある企画です。4月26日から旧VポイントとTポイントが統合し、“青と黄色のVポイント”が新たにスタートしました。昨年までTポイントを使ってのポイント投資をしていたので、ますますポイントが貯めやすくなり、ありがたい限りです。

さて、最近の下げ相場で今年から積立投資を始めた人は、初めての含み損体験に少し踊りているかもしれません。心中穏やかでないかでしょうが、これは全ての投資家が経験してきたことです。それよりもよく考えて欲しいのは、そもそも積立投資というのは、下落相場がある程度続くことを想定した投資手法だということです。それどころか、積立投資は“下げ相場”がないと儲からない投資手法ですらあります。この点については、このブログでも何度も紹介してきました。

ですから、いま一番大事なことは、下落相場が続いて含み損を抱えたとしても、積立を止めないことです。下落相場で積立を止めてしまうと、積立投資の基本戦略が破綻してしまいます。

ちなみに、「もし、ずっと下落相場続き、回復しなかったらどうするのだ」と言う人がいますが、それは仕方がないことだし、そもそも問いとして無意味。なぜなら、もし今後何十年も下落相場が続くようなことになれば、それはほとんど経済破綻していることになり、すべての国民生活が大打撃を受けているでしょう。そうなれば、投資している人も、していない人も同じように困窮するはずです。この点に関して、かの本多静六博士は『私の財産告白 』の中で次のように指摘しています。
天下の大変動にあっては、いかなる財閥、個人も耐え得るものではない。古往今来、天下滄桑の変の前には、天才者も凡人も、大事業家も小貯蓄家も、共に蒙るべき打撃に、大小軽重の差はなかったようである。
こういったある種の割り切りが投資には不可欠です。それは、積立投資にとっても同様でしょう。

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