2024年3月25日

ラベンハムのキルティングジャケットを古着で入手―めずらしいウール生地とチョークストライプ柄

 

最近すっかり古着屋めぐりが趣味になっているのですが、先日もちょっと珍しいラベンハムのキルティングジャケットを見つけたので購入しました。表地が定番のポリエステルではなくウールのフラノが使われており、しかもチョークストライプ柄。オンオフ兼用としても非常に活躍しそうなので、なかなか面白い1着です。

ラベンハムは、1969年に英国・サフォーク州のラベンハムという小さな村で創業し、ナイロン製のキルティング生地を使ったホースブランケットを作ったことに始まります(このため現在もブランドロゴにはホースブランケットが描かれています)。これが乗馬愛好家の間で人気となり、同じ生地で人が着る乗馬ジャケットを作って欲しいという要望が寄せられたことから生まれたのがキルティングジャケットです。

現在でもラベンハムはキルティングジャケットの定番ブランドであり、根強い人気があります。なによりキルティング加工から縫製まで一貫して英国の自社工場で生産することによる品質の高さに定評があり、私もワードローブにはぜひ1着揃えておきたいと思っていました。そんな時に古着屋で見つけたのが今回の購入品。これがなかなか面白い1着でした。オリジナルラインではなくシップス別注です。表地に定番の合繊生地ではなくチョークストライプ柄のウールフラノが使われており、これが英国の有名ミルブランド「MOON」のものでした。裏地も鮮やかなパープルで、チョークストライプ柄と合わせてドレス感が強まっており、なかなか凝った作りです。


モデルは分からないのですが、けっこうスリムフィットなので、おそらく「レイドン」でしょう。オリジナルのレイドンと比べると丈が長いのですが、これはシップス別注の特徴です。オリジナルのレイドンはショート丈なのでスーツなどの上に着るとジャケットの裾が見えてしまい非常に格好が悪い。それを防ぐためにオリジナルより丈を数センチ長くしているわけです。

古着としての程度も非常に良く、襟やパイピングのコーデュロイに着用による若干のスレがありますが、表地と裏地、縫製部分に目立つ傷みはありません。そもそもラベンハムのような英国の伝統的な“実用品”ブランドの服は、新品よりも少し使用感がある方が圧倒的に格好が良い(これはバブアーやアクアスキュータムなどにも当てはまります)。そして価格はなんと4000円ちょっとでした。現在、ウール生地使いやシップス別注のラベンハムのキルティングジャケットは新品だと5万~6万円台なので、古着とはいえ非常にお得に買うことがでました。

元々は乗馬ジャケットですから、カジュアルだけどどこか気品があるのがラベンハムのキルティングジャケットの魅力です。このためオフタイムだけでなくオンタイムにも使えるアウターとして活躍しそう。個人的にキルティングジャケットをスーツに合わせるスタイルは“アンダーステートメント”がちょっと足りないのであまり好みではないのですが、ニットやジャケパンスタイルにはばっちり合うと思います。時期的に今年着ることができるのはあとわずかなので、だからこそしばらくはガシガシ着ていこうと思います。

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