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2024年2月16日

「EXE-i」シリーズが一段と低コストファンドに生まれ変わった

 

SBIアセットマネジメントのファンド・オブ・ETFs型パッシブファンド「EXE-i」シリーズがこのほど生まれ変わりました。信託報酬が引き下げられるなど一段と低コストに。私はSBI証券のiDeCoプランに加入し、「EXE-i」シリーズも積立投資しているので、今回の信託報酬引き下げは非常に嬉しいです。

2月10日付で「EXE-i先進国債券ファンド」「EXE-i新興国株式ファンド」「EXE-i先進国株式ファンド」「EXE-iグローバル中小型株ファンド」「EXE-iグローバルREITファンド」の約款や目論見書内容が変更され、信託報酬や投資対象ETFの運用管理費用を含む実質的負担が引き下げられました。


いずれもファンド自体の信託報酬引き下げや、投資対象ETFをさらに低コストなものに変更することで実質的負担を引き下げました。また、「EXE-i先進国債券ファンド」は投資対象を全世界債券に変更し、名称を「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと全世界債券)」に変更し、「サクッと」シリーズに組入られることになります。「EXE-iグローバル中小型株ファンド」と「EXE-iグローバルREITファンド」も投資対象が全世界中小型株式と全世界REITに変更され、名称が「EXE-i全世界中小型株式ファンド」と「EXE-i全世界REITファンド」にそれぞれ変更されました。これにより各ファンドの信託報酬(税抜)と実質的な負担は以下のようになります(カッコ内は変更前)。

「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド」
信託報酬0.058%(0.23%)、実質的負担0.1098%程度(0.411%程度)

「EXE-i新興国株式ファンド」
信託報酬0.096%(0.23%)、実質的負担0.1761%程度(0.3165%程度)

「EXE-i先進国株式ファンド」
信託報酬0.23%(同)、実質的負担0.299%程度(0.309%程度)

「EXE-i全世界中小型株式ファンド」
信託報酬0.18%(0.23%)、実質的負担0.252%程度(0.311%程度)

「EXE-i全世界REITファンド」
信託報酬0.12%(0.23%)、実質的負担0.217%程度(0.3405%程度)

いずれも大幅なコスト引き下げとなります。とくに「EXE-i新興国株式ファンド」は競合する新興国株式インデックスファンドと比較しても遜色ない水準にまでコストが下がりました。「EXE-i全世界中小型株式ファンド」も投資対象が全世界中小型株式に拡大され、類似ファンドが少ない中で極めて魅力的なコスト水準になっています。

なにより既存ファンドのコストを引き下げげるというSBIアセットマネジメントの姿勢が素晴らしい。同社は超低コストファンドを新規設定してきましたが、同時に「EXE-i」シリーズのように設定から10年以上経過したファンドの信託報酬もしっかりと引き下げ、新規設定したファンドとのコスト差が開かないようにしている。これはSBIアセットマネジメントとして、近年問題になっているインデックスファンドの“一物二価問題”に対して真摯に向き合っている証拠です。なにより「EXE-i」シリーズはSBI証券のiDeCoプランをはじめ確定拠出年金(DC)向けでも販売されているのですから、コストが(相対的に)割高な状態にあることを放置することはDCの受益者に対する忠実義務に反する。このこともSBIアセットマネジメントはよく理解しているのでしょう。

私もSBI証券のiDeCoで「EXE-i新興国株式ファンド」と「EXE-i全世界中小型株式ファンド」を購入しているので、今回の大幅リニューアルは大歓迎。今後も安心して積立と保有を続けることができます。一段と低コストなファンドに生まれ変わった「EXE-i」シリーズの魅力が一段と高まりました。

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