サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2024年1月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。1月の騰落率は+7.03%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+7.81%でした。純資産残高は1月31日段階で1675億円(前月は1587億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は8185億円(前月は7790億円)となりました。わずかに参考指数をアンダーパフォームしています。なんとか指数についていっているといった状況でしょうか。また、意外な銘柄が組み入れ1位に浮上したことも興味深いです。
1月は能登半島地震など痛ましい災害が発生するなどショッキングな年明けとなりましたが、株式市場はロケットスタートとなっています。海外勢の日本株見直しの機運が続いていることに加え、ハイテク銘柄を中心に海外株も好調。これが日本株にも波及する形で堅調な株価上昇が続きました。
こうした中、「ひふみ投信」のポートフォリオを見ると組入れ1位にM&A総研ホールディングスが浮上しているのが意外。これに関して最高運用責任者である藤野英人さんは「現状では直近の急激な株価上昇でM&A総研ホールディングスが組み入れ1位になりましたが」と書いていて、そういう銘柄をきちんと組み入れていたことにさすがだなと思いました。藤野さんはさらに次のように書いています。
その他にもダイキン工業、三越伊勢丹ホールディングスなどがベスト10に入ってきており、昨年の11月頃に一度市場全体の動向に寄せたポートフォリオにしてから、再度、ひふみらしいリスクをとったポートフォリオになりつつあると運用者としても感じています。
こういう機動力のある運用がアクティブファンドの持ち味ですから、ぜひ期待したいと思います。1月には基準価額も過去最高を更新し、2月にはついに7万円を突破しました。設定時から7倍になっているわけですから、長期的に見れば素晴らしい運用成績となります。今後、再加速となってもらいたいものです。